6、「~たい/~てください」(希望や依頼)と呼応する副詞
ぜひ ぜひ遊びに来てください。
どうしても どうしても勝ちたい。
なんとしても 何としても志望校に合格したい。
できれば/できたら できれば(・できたら)参加したい。
できるだけ できるだけ早めに来てください。
どうか どうかお許しください。
せめて せめて利子だけでも払って欲しい。
7、「~てしまった」と呼応する副詞
つい ごめん。つい朝寝坊してしまったんだ。
うっかり(して)うっかり約束を忘れてしまっていた。
8、「~ておく」と呼応する副詞
あらかじめ あらかじめ準備しておくように。
事前に 事前に連絡した方がいいよ。
そのまま 窓はそのまま開けておいてください。
9、仮定や理由を表す助詞と呼応する副詞
(1)「~たら/~ば/~なら」と呼応するもの
もし もし、お時間がおありでしたら。
仮に 仮に君が彼の立場だったら、どうした?
万一 万一火災が起こったら、この非常口から逃げてください。
もしも もしも僕に羽があるなら、君のところへ飛んでいきたい。
一旦 一旦約束したら、必ず守る。
例えば 例えば君が僕の立場だったら、どうした?
(2)「~ても」と呼応するもの
たとえ たとえ嘘でも、ほめられれば嬉しい。
仮に 仮に彼の立場でも、同じことをした。
いくら/いかに いくら(・いかに)苦しくても、最後までがんばりなさい。
どんなに どんなに努力しても、彼には勝てない。
(3)「~からには/~以上」と呼応するもの
一旦 一旦やると決めたからには、必ずやる。
10、その他の副詞の機能別整理
(1)回数を表す副詞
いつも 彼はいつも遅刻している。
いつでも いつでも遊びに来てください。
しばしば 夜中にしばしば目が覚める。
たびたび たびたびご迷惑をかけてすみません。
よく 最近、よく忘れ物をする。
ときどき 彼はときどきこの店に来ます。
たまに 彼にはたまに会うことがあります。
めったに~ない 彼女はめったに笑わない。
(2)数量を表す副詞
全部/全て 仕事は全部(全て)終わりました。
すっかり 山の雪もすっかり解けた。
たくさん たくさん召し上がってください。
十分 時間はまだ十分あります。
あまり~ない 私はあまりお酒が飲めません。
少し/ちょっと ご飯が少し残っている。
ほとんど~ない 残り時間はほどんどありません。
全然~ない お金が全然ない。
さっぱり~ない 今日は魚がさっぱり釣れない。
(3)時間の長さを表す副詞
いつまでも いつまでも君のことを忘れない。
ずっと 君が来るのをずっと待っていたんですよ。
長らく 長らくお待たせしました。
しばらく しばらくお待ちください。
少し/ちょっと ちょっと待ってください。
少々 少々お待ちください。
*「あまり~ない/ほとんど~ない/全然~ない」も時間を表す。
(4)順序を表す副詞
最初に 最初に自己紹介をしてください。
はじめに はじめにお断りしておきますが、・・・
先ず 先ず、私から説明します。
先に 先に勉強を済ませなさい。
次に 次に校長からご挨拶をいただきます。
後で 後で連絡します。
終わりに 終わりに、みんなで乾杯しましょう。
最後に 最後に一言申し上げます。
(5)数量や程度を表す副詞
1) 高程度
非常に これは非常に高価な品だ。
すごく 彼のことがすごく好きよ。
とても とてもおいしいです。
実に 実に美しい。
大変 生活に大変困っている。
ほんとうに ほんとうにすばらしい。
ずいぶん ずいぶんできるようになったね。
よく よく食べる人だね。
2) 中程度以上
なかなか この作文はなかなかよく書けている。
かなり かなり難しいテストです。
相当 相当がんばらないと、合格は無理だよ。
3) 低程度
まあまあ 今度の試験はまあまあだった。
どうにか/なんとか 今の給料で、どうにか(・なんとか)食べていけます。
たいして~ない その映画はたいしておもしろくなかった。
それほど~ない 彼がいなくても、それほど困らない。
あまり~ない あまりいい作品ではないですね。
ろくに~ない 忙しくて、ろくに新聞も読めない。
全然~ない 全然わからない。
(6)比較を表す副詞
ずっと 北京は東京より、ずっと寒い。
むしろ あんな男と結婚するぐらいなら、むしろ死んだ方がいい。
まして 大学生に解けない。まして子供に解けるはずがない。
◆
もっと もっと早く走れ、もっと高く跳べ。
更に 寒さは更に厳しくなるでしょう。
風に加えて、更に(・その上)雨まで降ってきた。
一層 今後一層努力いたします。
なお/なおさら やすいなら、なお(・なおさら)いい。
よけいに 「するな」と言われたら、よけいにしたくなる。