北京五輪が閉幕、中国の今後は
17日間にわたる北京オリンピックが、24日の閉会式をもって幕を閉じました。大気汚染からチベット問題など、不安要因を抱えての大会でしたが、大きな混乱もなく終了しました。
開会式と同じく、中国の著名な映画監督・張芸謀氏が総監督を務めた華やかな閉会式で、北京オリンピックは幕を閉じました。大会の運営に限って言えば、海外からも高い評価を得ています。
「IOCは今回のオリンピックの運営にとても満足しています」(IOC=国際オリンピック委員会 ロゲ会長)
しかし、中国の異質な面を世界に示した事も見逃せません。開会式での口パクなど、やらせとも言える過剰演出や取材規制など、大会成功のためなら何をやってもいいと言う姿勢は、我々を辟易させました。
大会は、170万人といわれるボランティアと称する人たちに支えられました。採算を度外視して、これだけの人とモノ・金を動員できるのは独裁国家でなければ難しいでしょう。
中国中を熱狂させた17日間。このお祭りの後、待っているのは、オリンピックをバネにさらに成長を続ける中国なのか、それともオリンピックという求心力、目標を失って停滞局面に入る中国なのか。今、中国にはこの2つの極端な見方が出ています。(25日01:30) |