広州・上海紙で幹部更迭=メディア統制、一段と強化―中国
時事通信 7月18日(水)10時15分配信
【北京時事】中国で独自の紙面展開で読者に人気の広東省広州と上海の新聞の社長や編集長ら幹部が相次いで解任されたり、異動させられたりしたことが18日までに分かった。中国メディア関係者が明らかにした。秋の共産党大会を前に、メディア統制が一段と強くなった表れだ。
同関係者やミニブログ「微博」の情報によると、広州紙「新快報」では16日、陸扶民編集長が、同紙を管轄する夕刊紙「羊城晩報」の主任に異動となったことが判明。紙面構成でも調査報道より地元ニュースを大きく扱うよう指示された。上海紙「東方早報」では17日までに陸炎社長が解任され、副編集長も停職処分となった。
新快報で問題視されたのは、習近平国家副主席や李克強副首相らが文化大革命の際、下放先の農村でどう過ごしたかを描いた「政治局員たちの知青(知識青年)時代」という10日の記事。一方、東方早報は、著名な民間経済研究所学者のインタビュー記事の内容を指摘されたとみられる。
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