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发表于 2004-2-2 23:00:00
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■《天声人語》 02月02日付
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山うどやふきのとう、たらの芽などの山菜が出回り始めた。暦より一足先に早春の香りを届けてくれる。独特のほろ苦さが舌に心地よい刺激をもたらす、日本ならではの味覚だろう。
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% J2 r2 y1 `. U) y2 l1 D; L4 P 苦みをいかに抑え込むか。そんな研究が米国で進められていることを以前、米紙が報じていた。苦みを除去する物質を開発して特許を取ったバイオテクノロジーの会社もあるという。各種の食品会社が注目しているらしい。
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% M) Y+ ]+ _1 V' t9 P; w 食品から苦みそのものを除去するのではなく、苦みを感じる舌をだます物質だという。苦み成分を口にしても、舌が反応しない。脳に信号を送ることができない。そんな作用があるという。記事は「たとえばコーヒーに砂糖やミルクを入れる必要がなくなる」というが、苦みを感じないコーヒーのどこがいいのか、と疑問もわく。 8 e. W" T- w& k! U! p% x u6 N& X! w
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緑茶の渋みが嫌で、砂糖を入れたら飲めるという外国人がいたが、日本人だったら考えもしないだろう。ある種の苦みや渋さを尊重するのは、日本の食文化の特徴かもしれない。
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食べ物だけではない。「苦み走ったいい男」という。甘さのない厳しく引き締まった容貌(ようぼう)のことだ。「渋い」というのも、なかなかのほめ言葉だ。華美でなく、落ち着いた趣味の良さをいうことが多い。江戸時代の洗練された美意識の世界「いき」に通じる感覚だろう。 + R2 q$ s- B6 O9 y ]- p6 r5 `
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寒さが残るなか、節分から立春へと季節はゆっくり巡る。そんな季節の移ろいと会話をかわすように、野山で採れたほろ苦い山菜を味わうのは、また格別。〈山独活(うど)のひそかなる香の我が晩餐〉(有馬朗人)
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