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ビルや市場や吆婴藝欷蓼欷繓|京の都心部でも、季節の移り変わりを告げる自然の律義さに、はっとすることがある。春告鳥(はるつげどり)ともいわれるウグイスが、東京での初鳴きの平均という3月上旬のその日に鳴いた時もそうだった。
今年はまだ春を聞いていないと思っていると、北の方から春告魚(はるつげうお)が久々に豊漁との便りが届いた。ニシンである。昭和30年代以降漁獲が激減し「幻の魚」とさえいわれてきた。今年は北海道の日本海岸で大漁で、増毛(ましけ)町では昨年の100倍の水揚げがあった。
戦前の漁が多かった頃を、札幌生まれの作家島木健作が「鰊(にしん)漁場」で描いている。「日が山のかげに沈むと、とおく沖の彼方から夕闇がおし迫って、波のいろがみるみる変ってきた。(略)海面がそのとき異様なふくらみを見せてもりあがり、もりあがって来たではないか。――ひたひたひた、と鰊の大群はいま網のうえに仱盲皮郡韦馈梗ā罕焙5牢难涣L書房)
産卵のため、ニシンが大群で来るのを「群来(くき)る」という。「ニシンが群来るときは、空はどんよりとして-これをニシン曇りといい-(略)無数のカモメが海上スレスレに乱舞し、(略)海面は、雄の精液のために、銀白色となります」(『近代庶民生活誌』三一書房)
豊漁が、地元で進められてきた稚魚の放流や、若いニシンの保護などの成果なのか、今年だけの異変なのかは分からない。しかし、人が省みて手だてを尽くす時、自然もまた応えようとするのではないかと考えてみたい。
唐太(からふと)の天(あめ)ぞ垂れたり鰊群来(誓子)
即使在大厦、市场和运河包围的东京市中心也能惊讶地感受到季节变换的自然节律。往年的 3月上旬,常是被称为报春鸟的黄莺出现在东京市区的日子,今年也如期听到了它的啼鸣。
在此之前,想到今年还没有听到春天的声音,来自北方的报春鱼却早早地传来了渔产丰收的喜讯,这种鱼是鲱鱼。从昭和三十年代以来,捕获量锐减,甚至被称为“梦中之鱼”。今年在北海道的日本沿海获得大面积丰收,在增毛镇,其产量是去年的1000倍。
札幌出身的作家岛木健作在《鲱鱼渔场》这本书中描写了二战前繁荣的捕鱼季节。“太阳刚刚下山,暮色从遥远的大海对面袭来,眼看着波浪的颜色发生了变化。(略)这时,海面呈现出一个怪模怪样的鼓包,在即将隆起又没有隆起的时候,——哗啦哗啦,只见大群的鲱鱼现在已经跳跃在渔网中了。”(《北海道文学全集》立风书房)
由于产卵,大片的鲱鱼集体涌来,这种现象称为“群来”。“鲱鱼群来的时候,天空变得黑压压的,——这种天气称为鲱鱼阴天——(略)无数的海鸥在海上密密麻麻地盘旋着,(略)海面因雄性鲱鱼排出的精液变成了银白色。”(《近代百姓生活志》三一书房)
不知道今年的渔产丰收是否是当地推广的幼苗放养和保护幼小鲱鱼的结果,抑或是一种反常现象。但是,希望人们回过头来尽力采取措施时,想一想自然又会作出怎样的反应?
黑云沉沉垂天际 鲱鱼群来(誓子)
からふと(?)
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