新型インフルエンザに対する消毒法(注意喚起)
新型インフルエンザウイルスの感染経路は不明であるが、通常のインフルエンザと同様に飛沫感染が主となり、特別の条件下では飛沫核感染もあると考えられる。また、手や指を介した感染も想定できることから、感染拡大防止策として患者の呼吸器分泌物などによる汚染に対して消毒を行うことは有効であると考えられる。
1.休憩所、トイレ等
・狭い気密な場所などでは、比較的長くウイルスが浮遊することもあり得るので、消毒にあたっては、十分な換気を行うとともに、部屋の湿度を適度に保つことは意義がある。
・患者が利用していた休憩所、トイレ等は、表面汚染除去として、0.05-0.1%次亜塩素酸ナトリウムで清拭する。
・ドアノブ、トイレ便座、水道ノブ、手すり、棚など患者が触れたものは、消毒用アルコールで清拭する。
2.呼吸器分泌物で汚染された床等
・床等の水平表面の汚染除去については、0.5%次亜塩素酸ナトリウムを染み込ませた不織布などで拭き取る。
・特に汚染が著しい表面は全体に十分に溶液をかけ、20分間放置、その後使い捨ての雑巾等で拭き取る。
・汚染された雑巾等はビニール袋に入れ厳重に封をして焼却処分を行う。
3.注意事項
・次亜塩素酸ナトリウムを塩酸などの強酸性物質(トイレ用の洗剤など)と混合すると、黄緑色の有毒な塩素ガスが発生するので、それらを絶対に混ぜてはいけない。
・消毒を実施するものは、N95マスク、医療用手袋を着用する。
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