蒙牛や伊利も22社製品にメラミン混入
全国で粉ミルクを飲んだ乳児らが、死亡したり腎臓結石を患うケースが相次いでいる問題で、国
家質量検験検疫監督総局(国家質検総局)がこのほど全国の粉ミルクメーカー175 社を調査したとこ
ろ、問題となった三鹿集団を含む22 社の製品に有害物質メラミンが混入していたことが明らかになっ
た。なかには、蒙牛や伊利といった上場ブランドも含まれていた。調査によると、メラミンが検出
されたのは◇三鹿(河北)◇蒙牛(内蒙古)◇伊利(内蒙古)◇熊猫、宝安力(上海)◇経元(青島)◇
古城(山西)◇雅士利(広東)――など22 ブランドの69 品目。検出量は、このうち三鹿の商品が1キ
ログラム当たり最高2,563ミリグラムと最も多く、ほかのブランドからも0.09~619ミリグラムが検
出された。
蒙牛や伊利といった有名ブランドも含まれていたことから、国内では波紋が広がっており、各地の
小売店ではこれら商品の撤去が始まっている。また雅士利はバングラディシュやミャンマー、イエメ
ンの3カ国に商品を輸出していたことも明らかになっている。
16日時点で、全国で河北省を中心に1,000 人以上の乳児が、粉ミルクが原因とみられる腎臓結石で
治療を受けており、今後さらに治療件数の報告は激増するとの見方も出ている。警察はメラミン混入
に関わった三鹿の関係者ら4人を逮捕したほか、22人を取り調べている。 |