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发表于 2004-6-19 23:00:00
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■《天声人語》 06月20日付
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: d; ~5 m$ R1 T" `% v' m 「飲食物に勇気のあるほうではない」という作家の司馬遼太郎が案内人に勧められ、琵琶湖の水を茶碗(ちゃわん)にくんでおそるおそる飲んだ。ヨシが群生しているあたりの水だった。「じつにうまかった」と記した(『街道をゆく24』朝日新聞社)
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浄水能力だけでなく、ヨシ原には魚が産卵し、育つゆりかごの役目もある。水鳥の生息地でもあり、湖岸の浸食を防ぎもする。「里山の写真家」今森光彦さんが、琵琶湖をテーマに2冊の写真集『湖辺(みずべ)』『藍(あお)い宇宙』(いずれも世界文化社)を出したきっかけも、老漁師そしてヨシ原との出会いだった。
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琵琶湖で漁をする80歳の漁師に連れられて行ったヨシ原で今森さんは感じた。「包容されているような心地よさ」があり、「疲れた体の中に精気が甦(よみがえ)ってくる」独特の宇宙だ、と。長く撮り続けてきた里山にいるのと同じような安らぎだった。 5 S6 ?0 j- N4 g4 g* i
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. O+ K, | \8 i6 }% u2 G. G) I 写真集を見ていると、琵琶湖という湖が実に多様な顔を持ち、複雑な表情を見せることがわかる。美しい風景だけでなく、湖辺に暮らす人々の息づかいが伝わってくるのが、今森さんらしい。 7 Y+ p! _% V; i% l# I% i8 A2 d+ p
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戦後激減を続けた琵琶湖のヨシ原をめぐっては、政府の都市再生本部が昨年、再生に向けてプロジェクトを進めることにした。民間団体もいろいろな試みをしている。今森さんは、老漁師のように湖辺で暮らし、湖に頼って生活の糧を得ている人々の「共生の知恵」を大事にしたい、と語る。 . d6 S( W* j" t+ ~( q5 U7 V1 E. R
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5 o" C7 X* A8 U# Z 〈近江の海夕波千鳥汝(な)が鳴けば心もしのに古(いにしへ)思ほゆ〉(柿本人麻呂)。古来、さまざまな感慨を与えてきた湖だった。
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