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发表于 2009-1-15 09:41:16
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2009年1月15日(木)付 m3 B, ^6 G Q# k, f
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. かわいがっていた犬や猫を失って落ち込む人は多い。「ペットロス」という言葉が当時あったかどうか知らないが、日本中が悲痛な思いでニュースを聞いたらしい。1958年、南極観測隊が15頭の樺太犬を昭和基地に置き去りにしたときだ▼第1次越冬隊と交代する2次隊は、氷と悪天に阻まれて越冬を断念する。犬は鎖につないだまま残された。万策が尽き、やむを得ない決断だったのは、映画「南極物語」などでご存じの方もおられよう▼しかし、帰国した隊員には非難が集中した。脅迫状も相次いだ。身の危険もあったらしく、2次隊の副隊長だった故・村山雅美(まさよし)さんから「警察が家の周りを警備してくれた」と聞いたことがある。こうしたことは、昔も今も変わらない▼置き去られて1年ほど過ぎた50年前のきょう、非難は感動に変わる。タロとジロの生存が、夕刊で大きく伝えられた。極寒を生き抜いて3次隊に再会した。だれもが驚いたとみえ、翌朝の小欄も「英雄的生存」と興奮ぎみの筆を残している▼「タロとジロは英雄になりましたが、死んだ13頭も忘れられません」と北村泰一・九大名誉教授(77)は言う。1次、3次隊に参加し、犬係をつとめた人だ。首輪のまま力尽きていた犬たちは、氷を割って全員で水葬にしたそうだ▼「暗い海へゆらゆらと沈んでゆくさまに、人も動物も変わらない生命の荘厳を思った」と回想する。動物ものの美談に涙しながら、多くの犬猫をガス室に送る今の世。身勝手を憤るタロジロたちの声を、遠く聞くような50年の後である。 |
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