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发表于 2005-9-23 17:01:59
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【天声人語】2005年09月22日(木曜日)付
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' \/ B5 S: _, p& `8 K4 t特別国会が始まる前夜、森前首相が自党の新人議員の一部を皮肉った。「歳費がこれだけもらえてよかったとか、宿舎が立派でよかったとか、こんな愚かな国会議員がいっぱいいる」。批判は自由だ。しかし、その議員を候補に選んだのはどの党かと問いたくもなる。1 D3 l* L: r: M# A5 e9 g
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昨日、小泉首相が生みの親とも言える「小泉チルドレン議員」が続々初登院した。失礼ながら、国会が小泉・テーマパークになったかと錯覚しかけた。5 X5 ^8 H1 M0 ^
+ b' l9 C- v* r W0 o# @" X 国会は一段と小泉色に染まりそうだ。こんな時こそ、しっかりとしたご意見番が欲しいが、なかなか見あたらない。かつて、そうした貴重な存在だった後藤田正晴・元副総理が、91歳で死去した。官僚として旧内務省に勤め、戦時中は台湾に出征した。戦後は警察庁に身を置き、その後は自民党政権の中枢に居た。庶民には経験しえない道を歩いた人だが、独 特の人情味と大局観があった。, O; b- ?7 _, U' K. |9 E, w
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7歳で父を、10歳で母を失った。なぜ自分だけ両親がないのかとの思いを持ち続けながら、負けず嫌いの頑張り屋になったという。
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96年に性鹤h員を引退したころ、日本の政治でいちばん大切に思っていることは、と問われて答えた。「それは平和を守ることですよ。海外へ出て武力行使なんてのは絶対やっちゃいかん、それだけだ。なんでそういう愚かなことを考えるのかね」(蛭田有一写真集『後藤田正晴』朝日ソノラマ)。1 l8 N2 ~0 v' H
1 ?2 i1 _) r/ F y( p 若き日の戦争の実体験で身にしみた、痛切な戒めなのだろう。その言葉は、議員の大半が戦争を知らない世代となった国会への、遺言のように聞こえる。 |
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