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发表于 2007-9-11 11:32:35
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2007年09月09日(日曜日)付
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徳川300年の太平の眠りを破ったのは黒船だった。そんなに仰々しくはないけれど、太平楽な眠りを1匹の蚊に破られるのも、天下の不愉快事の一つだろう。私見だが、蚊が出るのは暑さの盛りよりも、一段落した今ごろの方が多いのではないか。! j# R% M' Y* G5 v2 c! K
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「蚊の鳴くような」その声も、浅い眠りの耳元には十分大きい。羽音をもうろうと聞き、見当をつけて頬(ほお)のあたりをひっぱたく。何度かしくじれば、呪いの言葉を吐いて布団をひっかぶるしかない。だがすぐに暑くなるから、はねのけて、また迎撃の仕儀となる。! y1 @5 ^* l' `9 Y# X6 L5 c
, M- X6 X M. e! K& H1 b 不愉快は古来不変らしく、遠く鎌倉初期にも恨み節が残る。〈夏の夜は枕を渡る蚊の声の僅かにだにも寝こそ寝られね 藤原良経〉。明治の文人正岡子規も蚊を「刺客」と呼んで憎んだと、文芸評論家樋口覚さんの『短歌博物誌』(文春新書)に教わった。
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2 p: J. p# Z* h2 S/ M3 B! n5 Q 「田舎の蚊々、汝(なんじ)竹藪(たけやぶ)の奥に生れて、其(そ)の親も知らず、昼は雪隠(せっちん)にひそみて伏兵となり、夜は臥床(がしょう)をくぐりて刺客となる……」。滑稽(こっけい)味を添えつつも「汝の一身は総(すべ)てこれ罪」と難じ、恨みは深そうだ。
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+ }6 N+ a- z9 M- c9 J0 @2 J1 I 「蚊」とひとくくりにされるが、国内には100種類ほどいる。温暖化で生息域が北上しているものもあるようだ。媒介する病気の危険地域が広がる、と心配する専門家もいる。
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n ?9 V; f+ \" D, k p 太平の世、蚊が実は怖い虫だと、つい忘れがちだ。せんだっても、米国をパニックに陥れた西ナイル熱の病原体を、日本の蚊も媒介すると分かった。しつこさに根負けし、ままよと刺されるのは、避けた方がよさそうである。 |
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