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发表于 2010-5-13 09:16:21
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英語に「同族目的語と呼ばれるものがあって,自動詞とされているものでもこの同族目的語を使った構文が組織的に作られることが知られています。(たとえば She lived a happy life. とか)
こういうのは,形式的な分類では他動詞になっているように見えますが,もともと自動詞であるものだからこそ,同族目的語がとれるのだと考えるほうが妥当のような気がします。(ただし,自動詞といっても,モノの位置や状態の変化や働きの結果を表す動詞ではなくて,ヒトが主語になっておおくは意志的に何かをすることを表すような自動詞でないと,同族目的語の構文は作れないとされているようです。)
このように,自動詞と他動詞が文法的にはっきり分かれると考えられている英語でも 同族目的語の構文というのは見かけと中身にずれがあって,他動詞のような自動詞,自動詞的な他動詞であると考えられます。ですから,「ダンスをおどる」というような日本語があることも,英語と比べてみたとしても何も驚くべきことではないのではないでしょうか。
わたしは ただききかじっただけですが,実のところ,英語の文法研究においても,古典的な自動詞・他動詞という2分類は あまり本質的な意味をもたないものだとされているのではないかと思います。さきほど,自動詞にはモノの位置や状態の変化や働きの結果を表すものと,ヒトが主語になっておおくは意志的に何かをすることを表すようなものが あるということを書きましたが,この違いのほうが,自他の区別よりもいろいろな文法を考える上で本質的で,また,英語に限らずいろいろな言語の動詞をみていくときに重要な区別になるということが近年,はっきりしてきていると思います。もちろん,日本語においても同様です。 だから,形だけをみて自動詞なのか他動詞なのかとあれこれ悩んだり,むりやりどっちかに決めたりすることは あまり生産的な作業ではないのだと思います。自動詞と他動詞という区別は,そんなことまでしてすべての動詞を完璧に分類するだけの価値のある区別ではないということです。ただ,自他が対応している動詞や,動詞の自他によって 助詞の扱い方などが変わってくる文法項目があることも確かなので,そういう項目を扱うのに 必要な範囲でだけ分類し,「実は 分類しきれない ものや,中間的なものもたくさんある」ということを心に留めておくというのが,教師の姿勢として一番 このましいのではないかと思いますが,いかがでしょうか。 |
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