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神雕侠侶
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内容紹介 登場キャラ紹介 人間関係図 個人的な感想
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内容紹介
郭芙の血筋は、サラブレット中のサラブレットと言えよう。宋国の英雄、郭靖を父に持ち、智证咸煜乱护瘸皮丹欷牖迫丐蚰袱顺证摹¥膜い扦俗娓袱稀ⅰ拔褰~”と称される武術の達人“東邪”こと黄薬師である。こんな家庭に育ったものだから、郭芙はわがままそのもの。逆らう人は誰もいません。脇にはいつも、何でも言うことを聞き、時には命をも顧みない武兄弟を侍らせてやりたい放題。
「女王様とお呼び!」と聞こえてきそうである。
ある日郭芙の前に楊過が現れた。彼は郭靖、黄蓉の寵愛を受け、しかも郭芙の言うことを聞かない。そんな楊過に対して、初めは対立していたが、郭芙もやはり女の子、次第に武芸の腕前が優れた楊過に引かれていく。しかし、楊過には小龍女がいた。こともあろうに、公肖蚊媲挨枪饯蠗钸^にふられてしまう。これには郭芙もショック!愛情は次第に憎しみに変わっていった。武林の掟に逆らい、師匠と恋仲になるような楊過が許せなかった。そしてある日・・・口論になり、はずみで楊過の左腕を切り落としてしまう!これには父郭靖も怒ったが、母黄蓉の取り計らいで何とかピンチを脱出する。
このようなやりたい放題のわがまま娘には天罰が下ってもよさそうなものであるが、最終的には彼女は丐幇幇主婦人にまでなってしまう。不幸なことなんてほとんどない!ある意味うらやましい人生である。
登場人物紹介
郭芙
郭靖、黄蓉の長女。つまりは良家のお嬢様。気分は完全に女王様気取り。ついには耶律素材の息子に嫁ぎ、丐幇幇主婦人の地位まで登りつめてしまう。金庸小説の中で、ここまで好き勝手やりたい放題で、さらにほとんど痛い目にも遭わされないキャラはいただろうか?
郭襄
郭靖、黄蓉の二女。楊過のストーカー。楊過を追ってどこまでも。後半の主人公。ついには峨嵋派を創立し、創立者として崇められるのは『倚天屠龍記』のお話。姉のように性格は悪くありません。
郭破虜
郭靖、黄蓉の長男のはず。英雄郭靖の息子であるから、優れた武人になってもいいはずなのだが、影が余りにも薄すぎ。金庸は何ゆえこのキャラクターを登場させたのだろうか?と問いかけたくなるようなキャラである。
尹志平と趙志敬
ある意味金庸作品における、最低のコンビ。前作に引き続き登場。
尹志平の方は、普段は善人のふりをしているが、ヒロインである小龍女を○○してしまう。いわゆる偽善者。
趙志敬の方は、権力を握るためには、どんなことでも平気で行ってしまい、人を騙すことなんて日常茶飯事。しかも師匠の前では腰ぎんちゃく(?)でいい人のふりをしている。
あなたはどっちが嫌い?
人間関係紹介
郭家家計図
個人的な感想
射雕三部作の二作目、『射雕英雄伝』から10数年が経過したところから物語りは始まる。
世間では武侠小説上最高のラブストーリーと言われているそうだが、私はそうは思わない。ただ単に楊過と小龍女の関係が早い段階から密なだけであろう。ただ、『射雕英雄伝』におけるできの悪い郭靖と、賢い黄蓉のような、お互いを助けあう名コンビとは言いがたいような気もする。ラブストーリーって言うからにはもっと人間関係がドロドロ、裏切り等があったほうが面白いだろう。やはり16年間ずっと・・・というのが、ラブストーリーたるゆえんなのだろうか?
個人的にヒロインである小龍女が、なぜかいまいち好きになれない。ほとんど魅力を感じない。ヒロインとしては、復讐に燃える李莫愁あたりのほうがずっと魅力的である。“問人間,情是何物?”とういう台詞も、李莫愁のほうがあっていると思うのは私だけでしょうか?
人の話を聞かない、勝手なキャラが多い金庸作品において、小龍女いまいち自己主張が少ないような気もする。積極的に目立とうとしていない。
世間の評価は一般的に高いようですが、私的には中の上というところでしょうか。東邪西毒南帝北丐、郭靖、黄蓉など、前作以来のキャラが出てきたのはうれしいかぎりでした。 |
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