一、
調査会社が、昨秋までに、全米の2万6千人に商品や経営姿勢など6項目について評価を聞いた。同社の成績は100点満点で81点。身近な商品を扱っている有利さはあるにしても、消費者は甘くない。高い企業イメージを保つのは、容易ではないだろう。
折から管理担当副社長ラッセル・デーヨ氏が来日した。好感度を維持する原動力として彼が真っ先に挙げたのは、「我が信条」なる社訓。(我々の第一の責任は…医師、看護婦、患者、そして母親、父親をはじめとする、すべての消費者に対するものである)。以下、第二に全社員、第三に地域社会と続き、株主への責任は最後の四番目だ。
【問い】上の文にある「甘くない」は、次のどれと同じ意味か。 20
1 甘いことばに乗るな
2 あの先生は点が甘い
3 あんなやつは甘いもんだ
4 彼は甘いも辛いも知っている
二、
もし、宇宙人がわたしたちの住む太陽系の探検にやってきて、地球を見つけたらなんというでしょうか?おそらくこの地球を「青い光る美しい水球」と名づけることでしょう。
海は地球の表面の70.8%をおおっています。また、陸地にもたくさんの川が流れていますし、大きな湖もあります。
宇宙人はまた、地球のところどころが、いつも雲におおわれているのにおどろくことでしょう。雲のかかっている空からは、水が雨となってふり、陸地もつねに、水であらわれています。こうしてみると、わたしたちは水の世界でくらしているとさえいえます。
【問い】この文で筆者が言いたいことは何か。 21
1 宇宙人が地球を「青いく光る美しい水球」と名づけたこと
2 宇宙の中で地球は水の豊富な星であること
3 宇宙人が始めて私たちの住む地球にやってくること
4 宇宙の中では地球がどの星よりも美しいこと
三、
休むというのは一体どういうことか、それがよく分からない。よく分からないからう
まく休めないのかという気もするのだが、この間も、ある仕事が一切りついて、普通なら
(注)
「さあ一休み」というところだが、例にとってどう休んでいいか分からない。手当たり次第に本や雑誌を読んでいるうちに一日が経ってしまって、そして休んだという満足感どころか、なにやら無駄をしたという空らしい気持が残るばかり。いつもこういうふうである。
(木下順二「休息について」『群像』1989年12月号講談社による)
(注)一切りつく:部分的に終わること
【問い】「こういうふう」とは、どういうふうなのか。 23
1 色々な本や雑誌を読んで満足感を味わう
2 休むということはどういうことかを調べる
3 休み方がわからず、一日を無駄にした気がする
4 一つの仕事を終えると、すぐに次の仕事を探し始める