フロンガス --- 別名:クロロフルオロカーボン( CFC )、無味無臭、不燃、人体無害、非常に安定的であるという特性から、冷蔵庫 ・ エアコンの冷媒、エアゾルの噴射 ・ 霧化剤、精密部品の洗浄剤として使用されてきた物質。
ベクレル --- 放射能の強さを表す単位。 1 ベクレルは、 1 秒間に 1 個の原子が崩壊し放射線を放出することを表す。 a becquerel (記号 Bq )。
ベストミックス --- 火力発電、水力発電、原子力発電などの各供給電源の特徴を生かし、その時々の需要状況に応じて最適なバランスで組み合わせて利用すること。
ヘドロ --- 流れのゆるやかな河川、運河、港湾等の水底に存在する柔らかいどろのことを言う。
放射性廃棄物処理 --- 原子炉、ラジオアイソトープ(放射性同位体)を使用する工場や研究室などで発生する放射性物質を含む種々の廃棄物を、放射能の強さにより高レベル、中レベル、低レベルに分けて処理する。このうち放射線管理区域内で使った衣類などの低レベル廃棄物は圧縮処理や焼却処理が行われた後、ドラム缶などに密閉し保管される。
放射線 --- 放射性核種の崩壊によって放出されるα線 ・ β線 ・ γ線の総称。広義には、原子核や素粒子の反応によって放出される X 線などの電磁波や中性子線などの粒子線も含める。
放射能 --- 不安定である原子核が壊変して、α線、β線またはγ線等の放射線を放出する性質をいう。放射能の強さはベクレル (Bq) という単位で表す。
防腐剤 --- 防腐効果を目的として添加される薬剤。ただし、環境中への負荷も大きいことから、必要以上の添加をすることは認めず、 0.5% 以下(重量比)に押さえた。
ポストコンシューマー材料 --- 飲料用のペットボトル容器のように一度市場に出荷され、使用済みの容器を回収し、再生した材料。
ホルムアルデヒドの放出量( mg/L ) --- ホルムアルデヒドは強い刺激臭のある無色 ・ 引火性のある気体。近年、住宅の木製建材等からのホルムアルデヒドの放出が、室内空気汚染の原因物質の一つとして指摘され、人体への影響が問題となっている。そこで、ホルムアルデヒドを放出する可能性があるボードや木製品からの放出量を基準項目として、環境負荷の低減を目指している。
ボン条約 --- 「移動性野生動物種の保全に関する条約」。ドイツのボンで採択されたことから通称「ボン条約」と呼ばれている。渡り鳥、トナカイ、クジラ、ウミガメ、昆虫類などの移動性動物の種と生息地の保護について、研究調査や保全のための国際的なガイドラインを取り決めている。さらに、絶滅のおそれのある移動性の種を附属書 I に、国際協定の対象となる移動性の種を附属書 II にそれぞれ掲載して、移動を確保するための生息地の保全 ・ 回復や外来種の制御などを加盟国に求めている。 2004 年 12 月現在、 88 ヶ国が加盟しているが、日本は未加盟である。
マテリアルリサイクル --- 廃棄物などを新たな製品の原材料として再度利用すること。
マニフェスト --- 産業廃棄物の排出事業者が処理業者に処理委託する時、不法投棄の防止や適正処理の確保を目的に交付する管理票。マニフェスト伝票には廃棄物の名称、数量、性状、運搬業者名、処分業者名などを記載し、排出事業者、収集運搬業者、処分業者の間で受け渡す。排出事業者は伝票を保管して、報告書を都道府県等に届け出なければならない。法制度により罰則が強化されたほか、新たに電子マニフェスト制度も導入された。また、建設や自動車業界などが独自のマニフェストを作成、使用する動きも活発化している。
マングローブ林 --- 熱帯 ・ 亜熱帯の海岸周辺に生育する樹林。ヒルギ科 ・ クマツヅラ科など独特の樹木が生え、多くは呼吸根 ・ 支柱根をもつ。日本では鹿児島以南に見られる。
水循環 --- 地球上の水が太陽熱エネルギーを受けて蒸発し、降雨として再び地球に降り注ぐこと。蒸発量と降雨量のバランスが成立している限り、地球上から水がなくなることはない。しかし近年、我々人類の生活や生産活動が水質と水量に大きな影響を与えており、気候変動による異常気象が干ばつや豪雨をもたらすなど、健全な水循環バランスが崩れつつあることが問題視されている。
水の日 --- 水の貴重さや水資源開発の重要性について国民の理解を深めるため、 1977 年に毎年 8 月 1 日を「水の日」とすることが定められた。この日を初日とする 1 週間は「水の週間」とされ、各地で水に関する行事が実施されている。また、 1992 年には国連において毎年 3 月 22 日を「国連水の日」と定め、世界レベルで水不足や水質汚濁、水資源の安定供給の重要性を唱えている。