シックハウス症候群 --- めまい、吐き気、頭痛などの症状で、住宅建材や壁紙、家具などに含まれるホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質が人体に影響を及ぼすとされているが、原因は究明されていない。新築のビルや学校、住宅あるいはリフォームしたばかりの住宅に入居した人がかかることがある。
室内空気へのオゾンの放出濃度( mg/m3 ) --- コピー機の使用時に排出され、人体に対して有害性が指摘されている環境汚染物質として、オゾン、スチレン、粉塵などがある。粉塵及びスチレンに関しては、現在流通している製品のほとんどの機種が問題の生じない範囲であると考えられるが、こうした環境汚染物質の排出量が極力低減されていることが望ましい。
地盤沈下 --- 地下水や天然ガスの過剰な採取または自然要因などにより、地表面が沈下する現象。
循環型社会 --- 大量消費 ・ 大量廃棄型の社会に代わるものとして、廃棄より再使用 ・ 再生利用を第一に考え、新たな資源の投入を出来るだけ抑えることや、自然生態系に戻す排出物の量を最小限とする、このような循環型社会づくりは環境保全型の社会づくりの重要な柱のひとつであり、使えるものは再度使うこと、原料として再生できるものは原料に戻すことが当然のこととして行われる社会へ変えていく必要がある。
取水制限 --- 雨量の著しい減少時などに河川からの取水量を制限すること。水資源が豊富とされる日本でも近年の異常気象が渇水に追い討ちをかけている。国や地方公共団体では、水に余裕のある地域からの水輸送、海水淡水化、雨水利用、水の再利用などに取り組んでいるが、我々が生活の中で節水に努めることが重要である。
シュレッダーダスト --- 廃車などを工業用シュレッダーで粉砕して生じるプラスチックやガラス、ゴムなど破片の廃棄物。軽くかさばるため膨大な量が発生し、深刻化する処理場不足などに対処するため、発生削減と有効活用方法の技術開発が急務となっている。
省エネ --- 石油 ・ ガス ・ 電力などエネルギー資源の効率的利用をはかること。改正され 1999 年 4 月から施行された省エネ法では、工場 ・ 事業所、建築物、機械器具に具体的な基準を設けて、合理化(省エネルギー)を促進すること、温暖化の原因とされる二酸化炭素の発生を抑制することなどが制定されている。
食品リサイクル法 --- 食品製造時の材料くずや売れ残った食品、食べ残しなどの食品廃棄物を減らし、食品資源の有効利用を目的に、 2001 年に施工された法律。年間 100 トン以上の食品廃棄物を出す食品メーカー、流通業者、外食産業などに対して、 2006 年度までに食品廃棄物を 20 %以上削減したり、肥料や飼料として再生利用することを義務づけている。
食物連鎖 --- 食物連鎖とは、食べる-食べられるという関係によってできる生物種間の関係を表す概念。食物連鎖によって物質やエネルギーが自然界を循環し、そのバランスが保たれることにより、生態系が維持されている。
処方構成成分 --- 製品に特性を付与する目的で、意図的に加えられる成分をいう。製造プロセス上、不可避的に混入する不純物は含まない。
新エネルギー --- 資源量の枯渇や環境負荷低減などの観点から開発が進められているエネルギー。太陽光発電 ・ 風力発電などの再生可能な自然エネルギーだけでなく、廃棄物発電などのリサイクル型エネルギー、燃料電池などの新しい利用形態のクリーンなエネルギーがある。
水銀 --- メチル水銀が原因となって発症した水俣病に代表されるように、胃腸炎や強い腹痛、めまい、さらには知覚障害、運動麻痺など人体に様々な中毒症状をもたらす。現在は事業所などからの排水中の濃度については厳しく規制がなされている。
水質汚染 --- 人間の生活様式の変化や産業の発達に伴い、有害物質が河川や海洋等に排出されることにより、水質が汚濁し、自然の生態系に影響を与えること。
水質汚濁防止法 --- 公共用水域と地下水の水質を保全するため、事業場などから出る排水の水質を規制し、生活排水対策の実施を推進した法律。国民の健康を保護し、生活環境を保全することを目的としている。工場や事業場から排出される汚水および廃液により人の健康に係る被害が生じた場合、事業者の損害賠償の責任が定められている。
スクラバー --- 排気ガス洗浄装置のこと。水などの液体を洗浄液として、排ガス中の粒子を洗浄液による液滴や液膜中に捕集して分離する。洗浄集じん装置ともいう。
ストーカー式焼却炉 --- ごみをストーカー(ごみを燃やす場所。「火格子」ともいう)の上で移動させ、焼却炉上部からの幅射熱でごみを蒸発、乾燥、加熱し、燃焼させる構造の焼却炉。国内の焼却炉では圧倒的なシェアを占め、ストーカーの形や移動の方式により様々な種類がある。