91藁(わら)にも縋(すが)る 急不暇择
追い詰められた時にはどんなものにでも助けを求めることのたとえ。
92血を吐く思い 沉痛 断肠之感
ひどくつらい思い。きわめて悲しい思い。
93雲を衝(つ)くばかり 顶天
ひじょうに背丈の高いさまをたとえていう語。
94水も滴(したた)るばかりの 娇滴滴的
きわだって美しいさまの形容。特に、女性や役者などの美しいさまにいう語。
95快刀乱麻を断つごとく 如快刀斩乱麻似的
もつれた物事、紛糾した物事を、みごとに処理することのたとえ。
96猫の手も借りたいほど 人手不足 忙得不可开交
非常に忙しく手不足な様子をたとえていう。
97気がつく 注意到
考えつく。心づく。気づく。かんづく。
98恩に着せる 使人感恩
他人に恩を施したことを理由に、自ら誇ったり、相手にありがたがらせるような態度をとったりする。
99敷居が高い 不好意思登门
相手に不義理をしたり、また、面目のないことがあったりするために、その人の家に行きにくくなる。また、その人に会いにくくなる状態をいう語。
100口が軽い 嘴快
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁(たべん)である。
101味も素気(そっけ)もない 枯燥无味
少しの味わいもない。つまらない。
102独活(うど)の大木(たいぼく) 大而无用
身体ばかり大きくて、ものの役に立たない人のたとえ。
103何食わぬ顔 佯装不知
自分のしたことや思っていることが人に知られては困るとき、注意をそらすために平然と振舞うさま。多く「何食わぬ顔」の形で、その表情をいう。
104若い燕(つばめ) 年轻的情夫
年上の女の愛人となっている若い男。
105手をかえ品(しな)をかえ 千方百计
あるひとつのことに対して、次々にさまざまの方法を試みる。いろいろな手段 方法を尽くす。
106竹を割ったよう 心直口快
(竹を縦に割ると、まっすぐに割れるところから)人の性質がさっぱりしていて、わだかまりがないこと。気性に陰険さや曲がったところがないことにいう。
107火のついたように 婴儿发狂地嚎哭
赤ん坊などが、大声で激しく泣き叫ぶ様。
108首を捻(ひね)る 左思右想 疑惑不解
疑問、不満、不賛成などの気持で考え込むときの動作。
109鼻にかける 炫耀 骄傲自大 得意扬扬
自慢する。得意がる。誇り顔をする。
110頭がさがる 佩服 钦服
敬服(けいふく)させられる。尊敬の気持が起こる。
111足を運ぶ 特意前往访问 专访
わざわざ訪問する
112肩を入れる 支持 帮助 袒护
担うために、その物の下へ肩をあてる。転じて 味方する。肩を持つ。
113虫が知らせる 预感 事先感到
なんとなく感じる。予感がする。
114胡座(あぐら)をかく 稳坐 大模大样
その立場や状態にあっていい気になっている。ずうずうしくかまえる。
115船を漕(こ)ぐ 打盹 瞌睡
居眠りをする。頭が前後に揺れて、船をこぐのに似ているところからいう。
116胡麻(ごま) をする 阿谀奉承 溜须拍马
他人にへつらって自分の利益をはかる。
117花より団子 舍华求实 不图虚名求实惠
風流よりは実利(じつり)をとる、外観よりは実質(じっしつ)を重んじる、虚栄(きょえい)よりも実益(じつえき)のあるほうを喜ぶことのたとえ。
118人の花は赤い 家花不如野花香
他人のものがよく見える。
119海老(えび)で鯛を釣る 一本万利 吃小亏占大便宜 抛砖引玉
(略して「えびで鯛」とも)わずかの元手で多くの利益を得る。また、わずかな贈り物をして多大の返礼を受けるたとえ。えびたい。
120桜切るばか梅切らぬばか 修剪樱花的是笨蛋,不修剪梅花的也是笨蛋
木の剪定(せんてい)法をにも、桜については切ると衰弱してかえって悪く、梅については、よりよい花実に育てるには、むだな枝葉を切ることを怠ってはならない。同じ切るにしても、どの木は切るのがよく、どの木は切って悪いのかを知らぬ者は馬鹿だということ。「梅は伐れ桜は伐るな」とも。