悪いことが起きないように、縁起がいいかどうか考えて行動することを「縁起をかつぐ」と言います。日本では店の前や家の中に、縁起を
かついでいろいろな物が飾ってあります。
　　例えば、[招き猫]や「熊手」を見たことがありますか。これらはお金やお客を招くと言われています。お客さんがたくさん来るように、
よくお店に飾ってあります。「だるま」や「千羽鶴」はお願いがかなうようにという意味があります。
　　一方で、毎日の生活の中には縁起が悪いと言われている物やこともたくさんあります。例えば、「四」と「九」は縁起が悪い数字
だと言われています。これは「四」と「死ぬ」、「九」と「苦しい」の発音が同じだからです。同じような理由で、日本では病気の人
に根がついている植物をあげません。「根」と「寝る」は同じ発音なので、ずっと寝たままになってしまう、縁起の悪いプレゼントと考えられて
いるからです。
　　ほかにも縁起がいいこと、悪いことはずいぶんあるんですが、どうしてそう思われているのか、その理由はよくわからない場合が多い
ようです。また、縁起のかつぎかたは国や地域によっても違うようです。皆さんの周りの日本人に、どんな時、縁起をかつぐか聞いてみて
ください。面白い答えが返ってくるかもしれません。