校舍
周日下午的高中学校,在湛蓝的天空下寂静无声,一个人影也没有。
正门与校舍之间,似曾相识的灌木丛,矮矮的、绿油油,在秋日的阳光中熠熠生辉。站在正门前慢慢回头望去,只见在宽阔的,未铺柏油的干燥的黄土公路的对面,在同样是凹凸不平的黄色土地中有一片很大的黑中透绿的菜田,一直连到远处有住宅或工厂似的建筑群的地方,而在此中间则这儿哪儿地散布着几家住户。则雄他们刚刚下来的那辆巴士,就在这样的风景里,扬起一股尘埃,往西边驶去了。
巴士的那边,远远的山脉如浅蓝色的阴影似的在午后的斜阳中悠然地浮现出来。
柴田 翔 《鸟影》
作者介绍:
柴田 翔(1935~ )小说家。出生于东京。东京大学文学部德文科毕业,并修完东京大学文学科研究科德国文学专业的修士课程。在历任东大助教、东京都立大学讲师后,成为东大文学部教授。其间于昭和37年~39年留学德国。同时,在东大学习时,便与友人创刊了同人杂志《象》。在该杂志上发表的《我们的日夜》,在昭和39年获第51届芥川奖。该作品被喻为战后青春的纪念碑。其他作品尚有:《赠言》、《岁月流逝》、《我们的战友们》、《有燕子的风景》,散文《晴雨通信》、《风车通信》等。
原文:
校舎
日曜日の午後の高校は、澄み切った空の下で、人影も静まり返っていた。
正門と本校舎の間では、見覚えのある、低い、あおきの植え込みが、秋の陽光につややかに輝いていた。正門の前に立って、ゆっくりと振り向くと、幅広い、未舗装の、乾ききった黄色い土のバス道路の向うに、同じでこぼこの黄色い土に盲荬ぞvのまじる野菜畑が大きく広がって、そこここに住宅を点在させながら、ずっと遠くの団地や工場らしい建物の群れにまで続いていた。今、則雄(のりお)たちを降ろしたバスは、その風景のなかを土埃(つちほこ)りをあげながら、西の方へと遠ざかって行った。
バスの向うには、午後の斜光に薄青い影のように浮かび上る、遠い山脈があった。
柴田(しばた) 翔(しょう) 「鳥の影」
作者紹介:
柴田 翔(1935~ )小説家。東京生まれ。東京大学文学部独文科を卒業、東京大学大学院文学研究科独文学専攻修士課程を修了。東大助手、東京都立大講師を経て、東大文学部教授となる。この間昭和37~39年ドイツに留学。一方、東大大学院在学中に、同人誌「象」を友人たちと創刊。同誌に発表した「されどわれらが日々――」で、昭和39年第51回芥川賞を受賞。この作品は戦後青春の記念碑と称される。作品は他に「贈る言葉」、「立ち尽くす日々」、「われら戦友たち」、「燕のいる風景」、エッセイ「晴雨通信」、「風車通信」などがある。