040921美国总统
在美国谁都能当上总统。这是提到开放的美国人们经常说起的一句话,而美国驻联合国前任代表A・斯蒂文森又加了这么一句:谁都会有这种危险。
1956年,斯蒂文森被民主党推选为总统候选人的时候,电视进入了克林顿前总统的家庭。比起故事片和全美联赛来,10岁的少年克林顿更热中于共和党和民主党的党代会。看到候选人斯蒂文森无意进取的样子,少年克林顿怎么也搞不懂,他为什么不愿当总统。
在克林顿的自传《我的生活》(朝日新闻社)中详实地描述了,这个生父早亡,在酗酒和滥施家庭暴力的继父的骚扰下成长起来的少年,是如何升至最高当权者的。其中也不乏使人对这个国家的“草根民主主义”(注:扎根于民众生活的民主主义)进行深思的东西。
在学校里有许多培养学生关心政治的课程以及课外活动。学生们制定政策、举办演说、进行选举活动。他有过多次模拟政治的经验。这时结交的朋友后来都成了他现实政治活动中的伙伴。
这可以说是一个了不起的培养政治家的体制,但也有些叫人纳闷的地方。据说克林顿是在大学的后期“才读到康德、基尔克郭尔(注:丹麦思想家,1813~1855。反对黑格尔的辩证法、主张在世界和神、现实和理想、信和知的绝对对立中去发现人生真意。有著作《《概念恐惧》和《致死的病症》等传世)、黑格尔以及尼采”。完全是一种实用知识优先的教育和方针。似乎已非常明确,所要的内在支柱不是哲学而是宗教。
眼下,美国总统的大选已渐入佳境,然而必须从美国的政治潜力和危险性这两个方面来同时加以关注吧。
040921《天声人語》
アメリカという国では、誰でもが大統領になることができる。開かれた国アメリカについてよくいわれるせりふだが、元米国連大使A・スチブンソンはこう付け加えた。その危険が誰にもつきまとう、と。
スチブンソンが民主党から大統領候補に推された1956年、クリントン前大統領の家にテレビがやってきた。劇映画やヤンキースの試合以上に10歳のクリントン少年を夢中にさせたのは共和党と民主党の党大会だった。立候補を要請されたスチブンソンが気仱瓯·坤盲郡韦蛞姢啤ⅳ胜即蠼y領になりたがらないのか、少年には不可解だった。
父を早くに亡くし、アルコール依存と家庭内暴力の義父に悩まされて育った少年が、いかに最高権力者に上りつめたか。クリントン氏の自伝『マイライフ』(朝日新聞社)に、克明に描かれる。あの国の「草の根民主主義」についても考えさせられることが多い。
学校では政治への関心を育てる授業や課外活動がたくさんある。生徒は政策をつくり、演説をし、選挙邉婴颏工搿DM政治を何度も経験する。そこで親しくなった友人たちが後に実際の政治活動の仲間になる。
見事な政治家養成の仕組みとはいえ、気がかりなところもある。クリントン氏は大学の後期で「初めてカントやキルケゴール、ヘーゲル、ニーチェを読んだ」という。実学優先の教育と志向が徹底している。内面を支えるのは、哲学ではなく宗教だと割り切っているのか。
佳境に入った米大統領選だが、アメリカ政治の底力(そこぢから)と危うさとをともに見ていかねばなるまい。