“穗垂颗粒重,不待持手看”(星野立子)。此句让人联想起秋日的稻田,稻穗沉甸甸地垂着头,小小的颗粒里却蕴藏着巨大的力量。摇摇摆摆的穗头将充沛的阳光变作一片金色的柔波细浪。
在近畿地区,我走过熟透了的稻田旁。肥硕低垂的稻穗,使我内心产生一种暄暄腾腾的感觉。
今年,是联合国的“国际稻米年”。首次将一种农作物定为国际年,其主题是:“稻米就是生命”。据说世界上有半数以上的人以稻米为主食,但由于人口增加等因素,估计今后需求量将远远超过生产量。
作为“稻米年”的活动之一,联合国粮食农业机关(FAO)进行了对世界水稻研究有贡献的论文评比。水稻育种相关部门将以日本农业生物资源研究所的研究小组为中心发表的,题为《水稻第一染色体的酸基排列和构造》论文选为最优秀奖。该论文正确解读了有关水稻第一大染色体的零部件——酸基的排列方式以及组合形式。估计将成为品种改良和增产丰收的理论基础。
昨天16日,是纪念1945年FAO成立的世界粮食日。在东京·涩谷的联合国大学的展厅里举办了“创造孩子们未来的世界学校供食展”,展出了一批反映世界各地实际情况的照片(30日闭馆。17、24日休馆)。在反映世界饥饿状况的大幅地图上显示着这样的信息,“每5秒钟就有1个孩子因饥饿或相关原因而死亡”。
直诉了粮食分配不均的严重性和日本所能作为的重大意义。
041017《天声人語》
〈手にうけし垂穂( たるほ)やかさと手をはなれ 星野立子〉。秋の田に頭(こうべ)を垂れる稲穂(いなほ)は、小さな種もみが秘めていた力の大きさを思わせる。揺れる穂波(ほなみ)は、降り注ぐ日差しを、やわらかな金色(こんじき)のさざ波に変える。
近畿方面で、稲の実る田に沿う道を歩いた。豊かに垂れる稲の穂は、ふっくらとした気分をもたらしてくれた。
今年は、国連の「国際コメ年」だという。一つの作物についての国際年は初めてで、テーマは「コメは命」。コメは世界の半数以上の人々が主食にしているが、人口増などで、将来は需要が生産量を大きく上回る見通しだという。
「コメ年」にちなみ、国連食糧農業機関(FAO)が、世界のイネ研究に貢献した論文のコンテストをした。イネ育種関連部門では、日本の農業生物資源研究所の研究班が中心となって発表した「イネ第1染色体の塩基配列と構造」が最優秀賞に選ばれた。イネの一番大きい染色体について、塩基という部品の並び方や組み立てを正確に解読した。品種改良や増産の礎(いしずえ)になるのだろう。
昨16日は、1945年のFAOの設立を記念する世界食糧デーだった。東京・渋谷の国連大学のギャラリーでは「子どもたちの未来をつくる世界の学校給食展」が開かれており、各地の実情を伝える写真などが展示されていた(30日まで。17、24日は休館)。世界の飢餓状況を示す大きな地図にこうあった。「5秒に1人のこどもが飢餓やそれに関係する原因で亡くなっています」
食糧配分の不均衡の深刻さと、日本ができることの大きさとを訴(うった)えかけていた。