曾经有位作家这样调侃过美国。“精力过剩,不知进退,光凭本能搞些乡巴佬愣头青的瞎胡闹”(《从包豪斯到我家》晶文社)。
他就是家住纽约的走红作家汤姆·沃尔夫。投票日之前他对英国报纸公然声称支持布什,一度成为人们谈论的话题。他怎么会支持——用英国报纸的话来说——“在人们记忆中最保守、右翼并偏袒有钱人、将国家拖入战争泥潭的布什政权”呢?
人们总觉得纽约的作家以及知识分子基本上都是反对布什的。沃尔夫说正是人们那种“不愿被东海岸的那些装模作样的家伙所左右”的情绪支持着布什阵营,同时也表明了他与包括他的故乡弗吉尼亚州在内的美国南部以及中西部的一致。
从地图上来看选举结果,确实是色彩分明。支持克里的偏于东北部和西海岸。其他地方一色是支持布什的。这不禁叫人想起纽约不是美国的,还有,中西部、南部才是美国的中坚的说法。
也不光是地理上的色彩分别。该国人民的深层心理由此也可窥一斑。即,是在宗教性信条的背景下排斥同性恋和人工流产的人们成了支持布什的中坚力量。有的媒体甚至还出现了称之为“内战”的评论。
公开支持布什的沃尔夫的新作是以大学里的性为主题的,有人估计会遭到保守派的排斥。他对“侵略伊拉克”也是持批评态度的。他的这种执拗乖僻也正是现今美国的体现。
かつて米国のことを、こんなふうに揶揄(やゆ)した作家がいる。「力をもてあまし、止まりがつかず、本能の命じるまま、田舎ものが若盛(わかざか)りのばか騒ぎをしている」(『バウハウスからマイホームまで』晶文社)。
ニューヨーク在住の人気作家トム・ウルフ氏である。投票日直前、彼が英紙にブッシュ支持を公言したことが話題になった。英紙にいわせれば「記憶にあるかぎり最も保守的で、右翼と金持ちを擁護し、戦争の泥沼に引き込んだブッシュ政権」なのに、なぜ?である。
ニューヨークの作家や知識人はたいてい反ブッシュだという思いこみがある。ウルフ氏は「東海岸の気取った連中に支配されたくない」という人々の怨念(おんねん)がブッシュ陣営を支えてきたと言い、彼の故郷バージニア州を含む米国南部や中西部の人々に共感を表明した。
選挙結果を地図で見ると、確かに色分けがはっきりしている。ケリー支持は東北部と西海岸に偏(かたよ)る。それ以外はブッシュ支持一色だ。ニューヨークはアメリカではない、という言葉とともに、中西部、南部こそがアメリカの核だという言葉を思い浮かべる。
地理的な色分けだけではない。あの国の人たちの心理の奥をのぞかされる気もした。宗教的信条を背景に同性愛や人工中絶を忌避(きひ)する人々がブッシュ支持の核になった。「内戦」と表現するコラムもある。
ブッシュ支持を公言したウルフ氏の新作は大学での性がテーマだ。保守派には忌避されるだろうという。彼は「イラク侵略」にも批判的だ。このねじれが、米国のいま、を映してもいる。