虽说有点像偷偷地找到了秘密物品似的,心砰砰直跳,但不知为什么蘑菇总叫人敬而远之”。这是和歌诗人前登志夫所描写的从山上采蘑菇归来时的心情(《月夜菇》)。
采到蘑菇往往像是挖到了宝贝似的使人情绪高涨。蘑菇是好吃,但是弄错了一点点就有中毒的危险。毒性最强的蘑菇里有一种叫毒鹤菇,英语叫做Destroying angel(注:毁灭天使)。它外表雪白典雅,但据说人一吃下去就会产生如同得了霍乱似的症状,死亡率高达70%。正所谓天使脸庞却传播毁灭。
“无异味,颇爽口”“不甚香,无异味,口感好”。这是在图鉴等书上所能看到的有关杉平菇的说明。这种白皙、惹人怜爱的蘑菇,弄不好也会变成毒蘑菇吗?
有肾功能障碍的人患急性脑病而死亡的例子接连不断。其中有许多人就是吃了杉平菇。在东北和北陆地区,这是一种大受欢迎并常吃的蘑菇。到底有没有因果关系呢?至今仍是个不解之谜。
尽管不至于死亡,但今年秋天还是有许多人因吃了毒蘑菇而产生中毒症状。其中大部分是由于食用月夜菇而引起的。这是一种生长在暗处并发出蓝白光泽的蘑菇。谈中毒体验时有人说,食用后除了恶心、腹痛等痛苦的症状之外,所看到的东西都呈蓝白色,眼前好像有一群萤火虫在飞来飞去。
可见有关蘑菇的本性我们尚知之甚少。“为访夜光月夜菇,鼯鼠出洞来”斋藤史。
「こっそり秘密の物を見付けた心躍りといったが、きのこはなんとなく遥かな気分をもたらすのである」。山からキノコを採って帰るときのことを、歌人の前登志夫(まえとしお)さんがそんなふうに描いている(「月夜茸(つきよきのこ)」)。
宝物を掘り当てたような高揚である。美味(びみ)、しかしひとつ間違うと毒におかされる危険もつきまとう。最も毒が強いキノコの一種ドクツルタケを英語でデストロイング・エンゼルという。真っ白で典雅(てんが)ともいえる外見だが、食べるとコレラに似た症状を起こし、死亡率は70%といわれる。まさに天使の顔をして破滅をもたらす。
「くせがなく爽(さわ)やかな味である」「香りは少ないが、味には癖がなく口あたりがよい」。図鑑(ずかん)などに見るスギヒラタケの説明である。白くて可憐(かれん)にも見えるこのキノコだが、ひょっとして毒キノコに変身したのだろうか。
腎臓機能に障害のある人が急性脳症で死亡する例が相次いだ。多くの人がスギヒラタケを食べていた。東北や北陸地方では、好んでよく食べられるキノコだ。因果関係があるのかどうか。謎は解明されていない。
死には至らなくても、この秋も大勢の人が毒キノコで中毒症状を起こした。ほとんどがツキヨタケによる。暗いところでは青白い光を発するキノコだ。吐き気、腹痛などで苦しむ例のほか、見るものすべてが青白く見えた、目の前をホタルが飛び交うように感じた、という体験談もある。
キノコの正体についてはわからないことが多い。〈夜を光る月夜茸(つきよだけ)にしきりに逢ひたくてむささびどもは出でてゆくらむ〉斎藤史(さいとうし)