100114尼安德特人的首饰
棚に転がる貝殻を耳にあてると、かすかに潮騒が鳴ることがある。柄(がら)にもなく思い出に浸るうち、波の音は記憶を離れ、漠とした古(いにしえ)のざわめきに変わっていく。貝殻には、時を封じ込めたかのような風情がある。
将摆放在书架上的贝壳贴在耳旁,有时能隐隐地听到潮汐声。当我忘乎所以地沉浸在这种回忆中时,涛声却从记忆中逸出,变成了远古时代的模糊的喧嚣声。贝壳就具有这样一种封存时光般的情趣。
欧州の研究チームが、5万年前の装身具をスペインの洞窟(どうくつ)で見つけたという。小さな穴が開いた貝殻で、ひもを通して首飾りにしたらしい。中には顔料とおぼしきオレンジ色の鉱物が付着したものがあり、「化粧」の道具にも使っていたようだ。
据报道,欧洲的某研究小组在西班牙的一个洞窟中发现了5万年前的首饰。那是一些开了小孔的贝壳,似乎当年是串了带子挂在脖子上的。其中有一些还沾着颜料似的橘红色的矿物质,似乎这些贝壳还兼有“妆盒”的功能。
今の人類が欧州に広がったのは約4万年前。ということは、入れ替わるように衰勢となったネアンデルタール人が貝細工を残したことになる。絶滅の理由は知能の未発達とされてきたが、実はそこそこ知的で、おしゃれだったのではないか。
现在的人类大约是在4万年前分布到欧洲各地的。那么,应该是被置换了似地衰亡了的尼安德特人留下了这些贝壳制品。长久以来,一直以为尼安德特人的灭绝是他们智力不发达的缘故,然而,事实上他们不是已经具备了基本的智力,并且已经好打扮自己了吗?
狩猟のための石器と違い、生存に関係のない装飾品には遊び心がのぞく。動物の骨や歯、木の実なども使ったことだろう。森や浜で、あれこれ見つくろう姿が浮かんでくる。
与狩猎用石器不同,从这些与生存无关的装饰品上,我们可以略窥一下他们的闲情逸致。估计他们还用过动物的骨头、牙齿以及坚果之类吧。想到此,徜徉于林中海边拣这拣那的尼安德特人的身影已经跃然纸上了。
さらには顔料である。高橋雅夫氏の『化粧ものがたり』によると、古代人にとってオレンジ色は特別な意味を持っていた。それは、恐ろしい闇を追い払ってくれる朝日の輝きであり、暖をとり、獲物の肉を焼くたき火の色だった。喜びと幸せの色だ。
更为重要的是颜料。根据高桥雅夫的《化妆物语》,橘红色对于古代人是具有特殊含义的。因为那是赶走可怕黑暗的朝阳的颜色,是可以取暖和烧烤猎物的篝火的颜色,是给人喜悦和幸福的颜色。
水面に映る己の姿を見ながら、貝殻で飾り、顔や体を祝いの彩りに染める。彼らが生存競争に敗れたのは、足りない知恵のせいではなく、あふれる優しさが災いしたのかもしれない。驚きの発見に推論を重ねて、あるところからは想像の一人旅。考古学の愉悦である。
端详着水中的倒影,用贝壳装扮自己,给自己的脸和身体涂上喜庆的色彩。由此可见,他们在物竞天择中的失败,并非由于缺乏智慧,而是太过温和所导致的灾祸吧。给令人震惊的发现以自己独特的推论,从某种方面来说就是想象力的孤独旅程。也正是考古学的乐趣之所在。
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尼安德特人(拉丁文学名homo neanderthalensis,又译尼安德塔人)是一种在大约12万到3万年前冰河时期本来居住在欧洲及西亚的人种,性格温驯。根据最新的考古发现,现代人并不是尼安德塔人的一种,就是说,尼安德塔人和现代人不同种,尼安德塔人种和智人。现代人从15万年前在非洲出现,3万5千年前才到达欧洲,大概在5万年前离开非洲,尼安德塔人与现代人形成种系发生上的平行系群。但现在智人是人属下的唯一一个种。而尼安德塔人的遗迹最早是1856年在德国的尼安德谷(neander valley)所发现。但刚开始他们并未被辨识出是跟我们属于不同的人种。对于两个人种的相似与不同,以及他们可能有过怎样的接触(如果有的话),出现激烈的讨论。
「尼安德塔」一名源自1856年在德国杜塞尔多夫(Dusseldorf)附近,尼安德峡谷上方的一个洞穴里第一次发现这种人类的遗骨。遗骨的发现立即引起了热烈争论,争论的焦点是这些遗骨究竟是古人类的遗骨还是仅仅是一种因疾病而变形的现代人的骸骨。
http://baike.baidu.com/view/185136.htm
——百度百科
被认为是装饰品的扇贝贝壳——《美国国家科学院院刊》