100118丑闻依旧
民主党の小沢一郎幹事長が鳩山由紀夫首相に「トラスト・ミー」と言ったかどうかは知らない。おとといの党大会で、首相は「私は小沢幹事長を信じている」と語った。本人には「(検察と)どうぞ戦ってください」と背中を押したそうだ
我不知道民主党的小泽干事长是否对鸠山由纪夫说过:“哆喇斯哆 米”(译注:trust me<相信我>的日本式发音。)。在前天的政党大会上,首相却说了“我是相信小泽干事长的”。而又听说他给小泽本人打气道:“(和检察)干吧”。
信頼関係といえば聞こえはいい。しかし実態は、国民そっちのけで一蓮托生(いちれんたくしょう)を契(ちぎ)りあった運命共同体のようだ。政権と検察の「全面対決」、「宣戦布告」といった言葉が各紙に躍る。遺恨試合ともいえる「総力戦」でとばっちりを食うのは、他ならぬ国民ということになる
要说是相互信赖听起来倒也不错。可实际情况似乎是置国民于不顾而结成的一条绳上的蚂蚱似的死党。如今,政权与检察“全面对决”、“宣战通告”之类的措辞在各报上触目惊心。而毫无疑问地将遭受可称之为宿怨之争的“总体战”之苦的,就是国民大众。
きょうから新年度予算などを審議する通常国会が始まる。難問は山積みだ。日米関係はこじれ、雇用はままならず、景気が二番底に沈む恐れもある。そんな差し迫った課題も「政治とカネ」の攻防にかき消されかねない
从今天起,有审议新年度预算等议程的通常国会开幕了。棘手的问题堆积如山。闹僵了的日美关系、不如人意的就业状况、经济二次探底的风险。这些迫在眉睫的课题却很可能在“政治和金钱”的攻防中被束之高阁。
権力者の言葉の重みを「綸言(りんげん)汗の如し」と言う。口にしたことは、汗が体戻らないのと同じように取り消せない。首相の「戦ってください」もその類(たぐい)だろう。検察を含む行政の長として不適切だった
说到当权者出言之重,有所谓“纶言如汗”的说法。意思是说,话一出了口就无法取消了,如同身上出的汗一样再也回不到体内了。首相的“干吧”也属于这一类的吧。作为包含检察在内的行政之长竟然说出这样的话来,实在是有失身份。
さらに借金の連帯保証のようでもある。小沢氏の潔白が証明され、疑惑という「借金」が帳消しにならなければ共倒れが待つ。そうならぬ確信があって言うのか、国民への責任感を欠いた言葉なのかは、いまは想像するしかない
这种说法似乎还是一种债务担保。如果小泽无法证明自己清白,嫌疑的“债务”若得不到销账则等待他们的就是一起完蛋。到底是确信不至于此而说的,还是对于国民缺乏责任感的话语,目前只能任凭想象了。
〈同じ穴むじな列なし出入りする〉と昨日の朝日川柳にあった。「政治とカネ」という穴に、これまでも、どれだけの狢(むじな)が絡め取られたことか。旧態依然の醜聞で新しい政治の生気がしぼんでいく図は、見るに忍びない。
昨天的朝日川柳是“一穴之貉列队进出”。在“政治与金钱”这一穴里,曾经逮到过多少只貉啊。一成不变的丑闻腐蚀者政治生气,这样的场景真是不忍目睹。