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『天声人语』2010年0205灰色的小泽
时间:2010-03-14 20:41:43  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

    

100205灰色的小泽

京の五色、大坂の三彩に対して江戸の着物の粋(いき)は茶色と黒だった。「四十八茶百鼠(ねずみ)」と言われ、人々は微妙な色の違いを楽しんだという。百鼠とは、白と黒の間の濃淡さまざまなグレーのこと。江戸研究家の杉浦日向子さんの遺著に教えられた。

   就和服的色彩而言,有京都五色大阪三彩之说,而江户则酷在茶色和黑色。所谓“四十八茶一百鼠(译注:“茶”指茶色,“鼠”指灰色。)”,据说江户人比较讲究细微的色差。“一百鼠”就是指从白到黑之间各种不同深浅的灰色。这些,我都是从江户研究专家杉浦日向子的遗著中看来的。

濃淡の差はあれ、百鼠のどれかの色で民主党の小沢幹事長を眺める人は、少なくないだろう。自らの資金管理団体の土地取引をめぐる事件で不起訴となった。嫌疑は「なし」ではなく「不十分」という判断である。

尽管深浅会有所不同,而以“一百鼠”中的某种灰色来看待民主党的小泽干事长的人,恐怕不在少数吧。有关他的资金团队购买土地一事,已有了“不起诉”的结果。不过,并非“没有”嫌疑,而是基于嫌疑“不充分”的一个判断。

元事務担当者の石川知裕衆院議員と秘書ら2人は起訴された。虚偽記載は知らなかったという小沢氏だが、政治的、道義的な責任はまぬがれない。起訴か不起訴か、善悪二元論の刑事責任に比べてそれは幅広く、深い。こちらのグレーは、その色合いがいっそう濃い。

  原事务担当众议员石川知裕和秘书两人遭到了起诉。小泽尽管声称对假账一无所知,但在政治上和道义上是难逃其咎的。并且,比起“起诉”、“不起诉”这种善恶分明的刑事责任来,这方面的范围更广、程度更深。这里的灰色,色度更浓。


検察も灰色がかって見える。捜査は「小沢憎し」だったのではないか。なぜ政権交代後のこの時期に……。もろもろの疑問がわく。検察に委ねられた権力は遺恨晴らしの道具ではない。誤解を避けるには、こちらも十分な説明が必要になる。

  检察机构也给人一种灰蒙蒙的感觉。“是因为讨厌小泽才开展调查的吧?”、“为什么选在政权交替的节骨眼上……”。疑问多多,不一而足。赋予检察机构的权力,可不是用来泄私愤的工具。因此,为了避免误解,检察机构也必须做出充分的解释。

「国民のレベル以上の政治家は生まれない」と小沢氏は著書で言う。名高い「法則」だが釈然としない。自らの醜聞も国民のレベルのせいにされてはかなわない。清新な政治への期待を、民主党への一票に込めた人は多かったはずだ。

  “不可能产生超出国民素质的政治家”,这是小泽在其著作中说过的一句话。虽然是一条著名的“法则”,但我们不能认可。因为照此逻辑,他自己的丑闻也可归结于国民素质了,真是岂有此理。当初在投民主党一票时,肯定有很多人是满怀着对清明政治的殷切期望的。


幹事長は続投という。まずは風見鶏を頭に立てて世論観測といったところか。逆風が吹いて「参院選に凶」と出れば退くとの見方もある。灰色決着の黒白(こくびゃく)を、民意が引き取ることになる。

据说干事长将继续留任。是想头顶着风向标轧轧舆论动态的苗头吧。有人认为,如果风向不对,对参议员选举出现了“凶”兆,他就将告退了。可见,决定灰色深浅的黑白色,掌握在民意的手里。


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