100201寒冬话香葱
岡本眸(ひとみ)さんの句に〈葱(ねぎ)焼いて世にも人にも飽きずをり〉がある。ネギは焼いてうまくなる野菜の一番かもしれない。ぬらりとした薄皮や髄のあたりから甘みがとろけ出し、生きる喜びさえ教えてくれる
冈本眸女士(译注:1928年1月6日—— ,俳人,本名曾根朝子。)有这样一首俳句:“烤葱真奇妙,人人吃不厌”。在所有烧烤后风味更佳的蔬菜中,葱或许能独占鳌头吧。滑溜溜的表皮,从芯部透出的甜味,这种美味甚至能让我们感到生存的喜悦。
本来、薬味となる尖(とが)った食材である。火を通すだけでこれほど化けるものかと思う。ツンからデレへの変わりようは、どこか仕事も遊びもいける人のようで、できる野菜と呼ぶにふさわしい。しかも風邪に効くとされている
葱原本就是一种被当做佐料使用的另类蔬菜。谁知仅仅用火一烤,就会有如此大的改变。从锋芒毕露到黏黏糊糊,这种转变有点像既会工作又会玩的人,因此,它当得起全能蔬菜的称号。并且,人们还认为它对治疗感冒相当有效。
富山大大学院の林利光教授らが、ネギの「薬効」が本当らしいと突き止めた。A型インフルエンザに感染させたマウスの実験で、ネギの抽出物を与えてきた一群は、そうでない群に比べウイルス量が3分の1に抑えられたという。抗体の量は逆に3倍近かった
富山大学研究生院的林利光教授等人已经证明,葱确有其“疗效”。据说,在针对感染了A型流感的白鼠的实验中,接受了葱的提取物的一组的病毒量被抑制到了未接受的一组的三分之一,相反,抗体则接近三倍。
林教授は「ネギの成分のどれかに、予防的に免疫力を高める効果があるのでは」と語る。大衆が頼りにしてきた言い伝え、信じるに足るらしい。寒さに弱いチンパンジーにネギを食べさせている動物園もある。
林教授说,“葱的某种成分,具有提高免疫力的功效”。由此可见,大众所依赖的传说是可信的。有些动物园还给怕冷的黑猩猩吃葱呢。
「おいしい良薬」はそうそうない。どの成分がどう効くのか、難しい話は先生とネズミにお任せするとして、この時期、ネギ三昧(ざんまい)というのも悪くない。白も青も旬は冬。群馬の下仁田、京都の九条、いずれも寒さで滋味が増す。
“可口的良药”总是难得的。到底是哪种成分在起作用?这种复杂问题我们就拜托教授和白鼠们吧。在眼下这个时节里,大嚼香葱倒也不坏。因为无论是白葱还是青葱,上市都在冬季。就产地而言,群马的下仁田、京都的九条均为上选,又都是越冷越香。
同じ季語にも、俳人の感性は別のひらめきで応える。黒田杏子(ももこ)さんは〈白葱のひかりの棒をいま刻む〉と料理した。月が替わり、寒の谷もあと二つ三つというところか。名のある産地であろうとなかろうと、店先の「ひかりの棒」たちがこぞって輝く季節である。
同样的寄语(译注:俳句中必须有的表示季节的词。),俳人的感性也会作出别样的反应。黑田杏子女士就将其用到了烹调上。“持刀欲细切,白葱似光棒”。从今天起,月份已经转换,寒冷的低谷或尚有两三个吧。且不论产地有名与否,眼下正是“光棒”列阵铺头,熠熠生辉的季节。