100228二月的人与言论
北国のある地方では、立春のあと初めて雪を交えず雨だけが降る日を「雨一番」と呼ぶそうだ。足踏みして春を待つ、2月の紙上の人と言葉から。
据说在北国的某个地方,将立春之后下的第一场不夹带雪花的雨称为“初雨”。以下的内容,来自二月份里跺着脚盼望春天到来的报刊上的人与言论。
「遠野物語」発刊から100年の岩手県遠野市。名所のカッパ淵で、運萬(うんまん)治男さん(61)はカッパの「守り人」を任じる。遠野の人は実際の出来事にカッパをからませて暮らしを伝えてきた。「カッパはいるとかいないとかいうもんでなくて、一人ひとりの気持ちの中で会うもんなの」
迎来《远野物语》出版100周年的岩手县远野市。在其名胜之地河童渊,运万治男先生(61岁)当上了河童的“守护人”。在远野人的生活习俗中,河童和实际事件是密不可分的。“别去计较真的有没有河童,那是相会在各人心中的”。
秋田県では、国の重要無形民俗文化財のナマハゲが近年おとなしくなった。荒々しさが消え草食系の新世代が目立つそうだ。民俗学が専門の東北芸術工科大学の赤坂憲雄・大学院長(56)は「現代人は祭りのパワーを上手に使いこなす知恵を失いつつある」と案じる。
在秋田县,已成为国家重要非物质民俗文化遗产的“鬼串门”近年来也安分了许多了。据说这是因为粗犷不起来的“草食系”新世代已成为主流的缘故。民俗学专业的东北艺术工科大学研究生院院长赤坂宪雄(56岁)担忧地说道:“现代人正在不断地丧失巧妙掌握传统活动之能量的智慧”。
「ゲド戦記」の翻訳で知られる児童文学の清水真砂子さん(68)が青山学院女子短大を去る。最終講義で「すぐれた子どもの文学は、苦しくても生きてごらん、大丈夫と背中を押してくれる。みなさんもそんな一人に」
因翻译《加德战记》而闻名的儿童文学家清水真砂子女士(68岁)离开了青山学院女子短大。在最后一课中,她道:“优秀的儿童文学会给孩子们以鼓励,让他们在无论怎样艰苦的环境中也要有信心生活下去。希望在座的每一位都能成为一名这样的作家”。
本紙俳壇の選者金子兜太(とうた)さん(90)が毎日芸術賞の特別賞を受けた。贈呈式の挨拶(あいさつ)で「講評にある句〈男根は落鮎(おちあゆ)の个垂れにけり〉は自分のことを書いたのであります」。「私のにはまだ落ち鮎程度の実体感がある、と。そのことを申し添えたい」に会場は大笑いとなった。九十翁の悠々たる貫禄(かんろく)である。
本报俳坛的评选人金子兜太先生(90岁)获得了每日艺术奖的特别奖。在授奖仪式上,他说道:“讲评中的那首俳句,“男人命根子,实同秋日之香鱼,皆为下崽去”,其实写的就是我自己”。“我还想再添一句:别看我老,我还有秋日里顺流而下的香鱼的那种充实感呢”为此,会场上爆发了哄堂大笑。倒也体现了九十老翁老当益壮之风范。
その金子さんが先ごろの本紙俳壇で選んだ一席に、足立威宏さんの〈里芋といふ極上の土食らふ〉。生かされてある実感は尊い。芋ばかりでなく人も味わいを増す。
这位金子先生日前在本报俳坛上选出的夺冠之作是足立威宏先生的作品,“芋头好味道,无上宝贵少不了,泥土的味道”。这种生命的充实感难能可贵,不仅能使芋头,同样也使人的品味得到了提升。