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『天声人语』2010年0313朱鹮遭袭
时间:2010-03-16 18:34:07  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

100313朱鹮遭袭

  江戸川柳に〈箱入りにすれば内にて虫がつき〉がある。大店(おおだな)の主人は、娘が悪い男にたぶらかされないかと気が気でない。なるたけ外に出さずに育てたら使用人と恋仲になった、というお話だ。

有这么一首江户川柳:“放入箱中,难免生虫”。说的是某个开店的大老板老是担心自己的宝贝女儿上坏男人的当,就将她藏在店里尽量不让她外出,结果女儿却跟店里的伙计私定了终身。

蝶(ちょう)よ花よと大切にされるほど、子は世間に疎くなる。陰から見守りながら、少しずつ風に当てていく案配が難しい。虫がつく程度ならいいが、命にかかわる「箱入り」もある。

将孩子培养成了温室里的花朵,孩子自然是不谙世事的。但要做到在暗中守护着,让孩子多少经历一些风雨,实在也很难把握。如果只是生虫倒也罢了,有时候这种“娇生惯养”是会送了卿卿性命的。

佐渡島の保護センターにいたトキ9羽が、テンに襲われ死んだ。秋の放鳥に備え、えさ取りや飛び方を学んでいた一群だ。テンは夜陰に紛れて訓練ケージに忍び込んだ。池や木を配したケージは広いが、暗闇で飛べないトキはパニックに陥ったらしい。外敵を知らない「愛児」たちの災難に、飼育員らの落胆いかばかりか。

佐渡岛上保护中心的九只朱鹮命丧于水貂的尖牙利爪之下。这是一批正在学习捕食与飞行的朱鹮,准备在秋天里放归大自然。在夜色的掩护下,水貂潜入了鸟笼。设置了池塘和树木的笼子十分宽敞,但黑夜中无法飞行的朱鹮似乎已经完全吓懵了。不知道有外敌的“娇儿”们惨遭劫难,饲养人员该是何等的沮丧,也是可想而知的。

幸い、これまで野に放たれた30羽の大半は元気で、つがいもできそうだ。センターには卵から育てたトキがまだ100羽ほどいる。放鳥計画を練り直し、野生復帰に挑み続けてほしい。

所幸以前放归自然的30只朱鹮大半都很健康,据说快要成双结对了。而保护中心里还有100只左右孵化、饲养至今的朱鹭。希望他们能重新探讨放飞计划,继续挑战回归自然的任务。


佐渡のテンは、苗木を食べる野ウサギの天敵として、半世紀前に持ち込まれた二十数匹を祖とする。箱入りだろうが特別天然記念物だろうが、腹ぺこで獲物に遭えば襲うのが野の掟(おきて)である。修業中のトキにすれば、野生からのとんだ「出張指導」だった。

佐渡的水貂是在半个世纪之前,作为滥啃苗木的野兔子的天敌而引进的,当时只有20多只。掌上明珠也好特别自然纪念物也罢,水貂们在饥肠辘辘的时候遇到了这些猎物就发起攻击,也完全符合自然法则。对于学习阶段的朱鹮来说,这是一份来自野外的血淋淋的“出差指导书”。

テンの駆除を求める声もあるが、もとよりこの小動物に罪はない。あの一匹は闇に身を潜め、野ウサギを食べたら益獣、トキを殺せば害獣という「人の掟」に小首をかしげていることだろう。万物が動き始める早春、生きとし生ける物たちの哀れがしみる。

有人提出要消灭水貂,其实这些小动物本身并无罪过。隐身于黑夜之中捕食野兔时就是益兽,杀害朱鹮时就变成了害兽,这种“人类法则”自身就颇有疑问。可见,在这万物萌动的早春时节里也同样弥漫着所有生物的悲哀。

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