议会上讨论声音之大小
2011年1月25日(火)付
詩人のサトウハチローや作家佐藤愛子さんの父、佐藤紅緑(こうろく)はおならにうるさかった。「屁(へ)は人生を象徴する。屁に勢いのない奴(やつ)はダメだ」と。「兄たちはおならをしては父に(勢いがないと)叱られていた」。愛子さんの随筆にある。
诗人佐藤八郎和作家佐藤爱子的父亲佐藤红绿对放屁这回事很是在意。他曾说道:“屁象征着人生。放屁没有气势的家伙也不会有出息。”“哥哥们每次放屁都会被父亲骂没有气势。”爱子在随笔中这样写道。
おならの音量はともかく、気力の有無を外からうかがう材料は多い。顔色、肌のつや、声の張り、背中の丸さ。どれも、時々の心の持ちようで変わる。体は正直だ。
放屁的声音大小暂且不管,但一个人有没有精神则可以从外表的很多方面看得出来。脸色、皮肤的光泽、声音的张力、脊梁挺拔的程度等,每一个都随着当时的精神状态在变化。身体是不会说谎的。
さて、正直者とおぼしき菅首相の施政方針演説である。声や表情には悲壮な覚悟が見えた。この通常国会、日本の政治が更生する最後の機会かもしれない。「今年こそ舵(かじ)を切る」「よろしくお願いします」。決意の言葉を、もどかしげな誘いが追いかけた。
让我们来看看总是一付老实人样子的菅首相的施政方针演说。从他的声音和表情我们可以看到一种悲壮的决心。这次例行国会也许是日本政治重生的最后一次机会了。“今年一定要掌稳船舵”“拜托大家”。誓言旦旦后面紧跟着的是迫不及待的邀约。
片や自民党の谷垣総裁。党大会で「政権を解散・総選挙に追い込む」と額に青筋を浮かべ、演台をたたいたそうだ。その勢いの先は政局にらみの党略か、熟議に応じる責任野党か。両論あるやに聞くが、ここは与党と熟しぶりを競う時だろう。
另一边是自民党的谷垣总裁。据说他在党大会上敲着演讲台,额暴青筋地高喊:“要把他们逼到解散政权举行大选”。这种气势的未来是综观政局的党的策略呢还是适应反复讨论的责任在野党呢。据说两种意见都有,我想在这里大概是跟执政党比赛谁更熟练吧。
本家、英国の議場は狭く、議員が密集している。大声でやり合うと知恵が飛んでしまうからだと、外山滋比古さんの著作に教わった。冷静な議論と、実のある妥協に導く工夫らしい。翻ってわが国会、すでにかなりの知恵が蒸発している。
在议会制发祥地英国,议会厅通常不大,议员们坐的位子互相靠得很近。因为他们认为一旦高声争论,智慧就会消失无踪。这是我从外山滋比古的著作中学到的。他们这样的安排似乎是引导大家进行冷静的讨论,做有实质的妥协。相比之下,我们的国会已经不知道让多少智慧白白蒸发掉了。
外山さんは「思い切ってゆっくり話すと案外たくさんのことが言える」と、早口も戒める。内外の国難を思えばまくし立てたくもなろうが、どうか賢く熱くなって、密度の高い論戦にしてほしい。国民の採点基準はおならの、いや声の大きさではない。
外山先生还告诫我们不要说话速度过快。他说:“沉下心来慢慢说,你会意外地发现你能讲的东西很多”。尽管想到内忧外患就忍不住想长篇大论,但还是希望你们变得更聪明更热情,进行彼此距离更近的论战。国民的评分标准可不是放屁那种让人不舒服的声音的大小。