禽流感又来啦!
2011年1月27日(木)付
三島由紀夫は酒食もおしゃれで、文壇バーや居酒屋を避け、きらびやかな店に正装で出没した。〈「プルニエの舌平目のピラフ」などは、何度となく食べて、一寸(ちょっと)間をおくと又(また)食べたくなる〉。プルニエとは、皇居お堀端にある東京会館のフランス料理店だ。
三岛由纪夫是个喝酒吃饭都很赶时髦的人。他一般不去文人聚集的酒吧或小酒馆,而是穿着正装出没于富丽堂皇的餐厅。「“像布鲁涅的牛舌鱼烩饭”什么的,吃过好几次了,但隔一阵子就又想吃了。」布鲁涅是位于皇宫护城河侧的东京会馆里的法国餐厅。
シャンソン喫茶の銀巴里(ぎんパリ)ができた頃、三島は出演中の美輪明宏さんを伴い、近くの洋食店、銀座キャンドルに通った。今でも名物のチキンバスケットを好んだという。以上、『作家の酒』(平凡社)から拝借した。
香颂咖啡厅银巴里刚开张那会儿,三岛常常跟在咖啡厅演唱的歌手美轮明宏一起去附近的西餐厅和银座肯德鲁餐馆吃饭。据说三岛最喜欢吃的是现在还很受欢迎的炸鸡篮。以上内容引自《作家的酒》(平凡社)一书。
文豪のつまみから台所まで、鶏肉ほど融通の利く食肉はなかろう。宗教上の禁忌が薄いので、国際線の機内食でも重宝される。カラ揚げが苦手という人はそういまい。和洋中なんでもござれのこの食材に、にわかの暗雲である。
大概再没有能像鸡肉那样,从文豪的下酒菜到普通家庭的厨房中做出的私房菜都能胜任的肉食了。而且鸡肉在宗教上的禁忌很少,所以很适合在国际航线的飞机餐中使用。讨厌吃炸鸡块的似乎也不多。然而,这个和洋中餐均适用的食材最近却被蒙上了一层阴影。
鳥インフルエンザが、とうとう養鶏どころに広がってきた。42万羽を殺処分している宮崎県に続き、鹿児島県や愛知県でも大量死があった。大産地の受難は、鶏肉や鶏卵の供給に響きかねない。
禽流感到底是在养鸡场附近爆发开来了。继宫崎县扑杀了42万只鸡后,鹿儿岛县和爱知县又出现了大量鸡只死亡的现象。这些在鸡禽大产地发生的灾难,很有可能影响到鸡肉和鸡蛋在市场上的供给。
鹿児島の現場に近いツル越冬地では、先にウイルスが検出されていた。野鳥は環境省、養鶏は農水省、動物園は文科省、人の感染は厚労省と、国の守りは分かれる。攻める病は縦割りの垣根などお構いなしだから、総力戦の態勢づくりが急がれる。
前不久,在鹿儿岛禽流感爆发现场附近的鹤的越冬地检查出了禽流感病毒。野生鸟类归环境省管,养鸡归农林水产省管,动物园归文化科学省管,人感染的话归厚生劳动省管。国家在这方面的处理上由不同部门分别负责进行。然而,疾病的进攻是不会管你那么多什么组织结构的,所以,建立协同作战的情势迫在眉睫。
ウイルスをしのばせて好きに飛び回る野鳥は、さしずめステルス爆撃機だろう。地上にひしめく鶏たちが、おびえて天を仰ぐ図である。英語のチキンには臆病者の意味があるという。ここは細心に徹し、姿を見せない敵から鶏舎と食卓を守りたい。
携带病毒自由地到处飞的野鸟,当前就是一架架隐形轰炸机。而地面上密密麻麻的鸡只,只有惶恐地仰望天空的份。据说在英语中,鸡有胆小鬼的意思。希望我们能严加防范,从那些神出鬼没的敌人手中守住我们的鸡舍和饭桌。