戒烟小议
2011年2月9日(水)付
「おかあさんのびょうき」という詩がある。〈おとといからおかあさんがびょうきになりました。ぼくは、おかゆをつくりました。おねえちゃんは、りんごジュースをつくりました。おとうさんは、じぶんのたばこをかいにいきました〉。
有首名为《妈妈的病》的小诗是这样写的:“前天开始,妈妈生病了。我,熬了粥。姐姐,榨了苹果汁。爸爸,自己买烟去了。”
作者は熊本市の小学2年、時代は、30代男性の7割近くが喫煙していた頃と思われる。たばこは「大黒柱ご用命」の常備品で、その補給が妻や子に託される家もあった。往時に比べ、喫煙者の肩身は家庭内でも狭い。
作者是熊本市一名小学二年级的学生,应该写于30多岁的男性中有近7成吸烟的年代。那时候,香烟是“一家之主订购品”中的常备品,有的家庭香烟的补给是交给妻子或孩子去做的。跟那时相比,现在吸烟人士的姿态即使在家庭中也降低了不少。
昨秋の大幅値上げは、喫煙習慣に深手を負わせるかにみえた。ところが、日本たばこ産業の今年3月期決算は、前期なみの営業利益になる見通しという。たばこ離れが予想ほどではなく、増税幅を超える値上げが埋め合わせたようだ。
去年秋天的香烟大涨价,似乎大大打击了吸烟这种习惯。然而据说日本的烟草行业截至今年3月底的结算,其销售利润预计与往年持平。看来禁烟效果未达预期,超过增税幅度的涨价已被消化掉了。
世界2位のたばこ会社BATの日本法人によると、喫煙者は平均100日分を買いだめた。その在庫も尽きたとみえ、販売は1月から回復著しい。約2割が禁煙に挑んだが、年末には半数が脱落、節煙で終わる人が多いらしい。
据世界排名第二的烟草公司BAT的日本法人介绍,去年秋天升价前,吸烟人士平均预先购买了够吸100天量的香烟。看来是库存告罄,香烟销量从1月份开始显著回升。据说有两成人尝试戒烟,可到了年底就有一半人坚持不下去了,大部分人以节烟收场。
メーカーは値上げ前と同じ業績に浴す。国は喫煙人口を減らす政策目的を達し、税収もしっかり確保しそうだ。哀れニコチン依存症の患者だけが、体を張って前より重い税金を背負う、独り負けの構図である。
烟草厂家获得不亚于涨价前的利润。政府既达到了减少吸烟人口的政策目的,税收似乎也能确保无疑。可怜的只有那些尼古丁依赖症患者,冒着生命的危险还背上比以前更重的税,成了唯一的输家。
禁煙の職場を追われ、寒空に煙を吐く集団を見るにつけ、ここまでいじめられても吸うかと同情を禁じ得ない。受動喫煙、医療費の国民負担を思えば、祝たばこ卒業へと優しく導く知恵がほしい。「おとうさんのびょうき」は、家庭内だけの災厄にとどまらない。
每次看到那些被赶出禁烟的工作场所,在天寒地冻中吞云吐雾的人们,我都不禁感到万分同情。都被欺负到这头上了还吸啊!想到被动吸烟及国民对医疗费的负担,真希望能有比较人性化的引导戒烟的方法诞生。“爸爸的病”,可不仅仅是家庭里面的厄运啊。
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