風雅な茶会の席に緊張が走ったという。京都仏教界の重鎮、立花大亀(たいき)老師が松下幸之助氏を面詰した。「君のおかげで、こんなに心がなく物ばかりの嫌な日本になってしまった。君の責任で直してもらわねばならん…」
据说在高雅的茶会筵席上,常常会充满着紧张。京都佛教界的权威立花大龟老师就曾这样当面指责过松下幸之助。“托您的福,日本变成了现在这副充斥着无心之物的、令人厌恶的样子。你有责任把它复原回原来的样子…”
◆1975年(昭和50年)秋のことであると、同席していた博報堂社長(当時)の近藤道生さんが『茶の湯がたり、人がたり』(淡交社刊)に書いている。松下氏は温容を崩さぬまま、じっと考え込む様子だったという
这是发生在1975年(昭和50年)秋天的事情,同席的当时博报堂社长近藤道生先生在他的书《话茶话人》(淡交社刊)中纪录了当时的情景。他回忆道,听了他的话的松下先生虽然音容未改、不动声色、但却一直沉思冥想的样子。
◆国家経営の人材を育成するべく「松下政経塾」を創設するのは、それから4年後のことである
4年后,他创设了致力于应该培养治理国家人才的“松下政经塾”。
◆第1期生の野田佳彦氏(54)が新しい首相に指名された。大亀老師が嘆いた「心の不在」はそのまま、政権交代後の鳩山、菅両内閣が国民の信頼を失ってきた原因でもある。野田新首相が双肩に担う責任は限りなく重い
作为第一期学员的野田佳彦被指名为新首相。令大龟老师感叹的“无心”依然存在,这也是政权交替后的鳩山、菅直人内阁失去国民信任的原因所在。野田新首相肩上的责任重如泰山。
◆松下語録に、〈客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ〉という格言がある。子や孫の世代に借金漬けの苦しみを押しつけることのないよう、増税など国民の好まない政策も避けては通れない。“経営の神様”が野田氏のために残したような言葉だろう。
在松下语录里有一句这样的格言“不要卖客人喜欢的东西。而要卖对客人有益的东西”。为了让子孙一代们免受负债累累之苦,增税这样的国民不喜欢的政策是无法避免的。这句格言仿佛就是“经营之神”留给野田的忠告吧。