警官的谎言
2012-3-13
中条きよしさんの「うそ」は山口洋子作詞、平尾昌晃作曲という贅沢(ぜいたく)な歌だった。#折れた煙草(たばこ)の吸いがらで/あなたの嘘(うそ)がわかるのよ……。もみ消したつもりのうそが、男の灰皿でくすぶる。
中条清演唱的《谎言》一歌由山口洋子作词,平尾昌晃作曲,可谓阵容豪华。“那折断的烟头/告诉我你在撒谎……”本打算搓灭的谎言,在男人的烟灰缸中冒着烟。
大阪府警の不祥事に、38年前のはやり歌を口ずさんだ。あるK札署で、凶悪事件の証拠だった吸い殻を紛失してしまう。「何とかするわ」と刑事課長、同じ銘柄の吸い殻をバス停で拾い、失態をなきことにした。監査を控えての妄動らしい。
近日大阪府警署一宗被揭发的事件让我不由得哼起这首38年前的流行歌曲。在某警署,一个作为凶案证据的烟头丢失了。刑事课长说了句“我来想办法”,就到巴士站去捡了一个跟丢失的烟头同一牌子的烟头,试图掩盖丢失证据的过失。据闻他将因这愚蠢的行径接受调查。
別の署では、飲酒検挙の猛者だという警部補が、アルコール検出値を増量した疑いで捕まった。摘発された運転者も元K札官。飲んだビールは普通缶なのに、捜査書類ではロング缶にされたと抗議したため、捏造(ねつぞう)データに符合させた容疑が発覚した。
在另一个警署,一名赫赫有名的查禁酒驾的副警官涉嫌擅自调高酒精检测值而被捕。因酒驾被起诉的驾驶员原本也是一名警官,他投诉说自己喝的是普通罐的啤酒,起诉书中却写成是长罐啤酒,这才揭发了副警官涉嫌捏造数据的行为。
煙草も酒も昭和歌謡の小道具だ。殺伐たる時代、演歌を奏でるK札署もいいけれど、物証を軽んじた愚行は恐ろしい。自白に頼る捜査が数々の冤罪(えんざい)を生んだ歴史、まさかお忘れではなかろう。
烟和酒都是昭和歌曲中常常使用的小道具。如今这个烟酒讨人嫌的时代,警署中唱唱演歌解解闷也无可厚非,但轻视物证的愚蠢行径却是可怕的。难道你们已经忘记仅依靠自白的侦察曾制造多起冤案的历史了吗?
歌の中の「うそ」は、哀(かな)しくも慎(つつ)ましい。当時高校生の筆者に鮮烈だったのは、男の口先から出た〈エプロン姿がよく似合う〉の詞だ。この種のうそに泣くのは一人だが、K札のそれは治安を揺るがす。
歌中的“谎言”伤感而含蓄。给当时还在上高中的笔者留下深刻印象的,是出自男人之口的“你穿围裙的样子很好看”这句歌词。这样的谎言会让一个人哭泣,可警 察的谎言却会让社会治安混乱。
西が西なら東も東。警視庁の巡査部長ら4人が、パトカーで巡回中の深夜、畑でエアガン遊びに興じたとして処分された。震災直後を含め、当直中に10回ほどやったという。西も東も、皆さん職を誤った。制服姿がよく似合う大方のK札官が、気の毒でならない。
大阪那边出了这些事,东京也好不到哪里。警视厅的巡警部长等4人因深夜驾驶警车巡查其间在农地玩气枪而遭到处分。据报道,包括大地震刚发生不久在内,4人在当值时玩气枪多达10次左右。无论西部还是东部,这些人都败坏了这个职业的名声。这对于大部分称职的警官来说,实在是件让人深感遗憾的事情。