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战争泥沼
2012-3-15
湖、沼、池の別は曖昧(あいまい)だが、戦争報道に登場するのは圧倒的に沼である。イメージは万国共通とみえて、手元の英和辞典で「quagmire(カグマイア=泥沼)」を引くと「あがきの取れない苦境」とあった。米軍がもがくアフガニスタンの沼が、ますます深い。
湖、沼、池的区别并不明显,但关于战争的报道中用沼这个词的频率是占压倒性的。看来哪个国家对沼的感觉都很相似,我查了下手头的英和辞典中quagmire(泥沼)这个词,里面的解释是这样的:手脚无法动弹的困境。如今,美军在阿富汗这个泥沼中是越陷越深了。
南部の村で米兵が銃を乱射、女性や子どもら16人を殺害した。未明に一人基地を抜け出し、民家3軒に押し入ったという兵士。イラクに3度赴き、アフガンには来たばかりだった。この凶行、戦場の狂気では終わらない。
在阿富汗南部村庄,一个美国士兵凌晨独自溜出基地,闯入3户民宅乱抢扫射,一共杀害了16名妇孺。这名士兵曾三度被派往伊拉克战场,这次是刚抵达阿富汗。这次暴行,并不能用该名士兵在战场上精神失常来解释就草草了事。
反米感情に乗じ、反政府勢力タリバーンが攻勢に出ている。住民の憎悪に囲まれ、敵が見えない疑心暗鬼が9万米兵の心をむしばむ。ベトナムの幻影を前に、米政府は「名誉ある撤退」を急ぎたかろう。
当地的反政府武装塔利班正利用民众的反美情绪发动攻势。包围在当地民众的憎恨当中,敌人在暗处看不见于是疑心生暗鬼。这一切在慢慢吞噬着9万名美军士兵的心。有越南战争的前车之鉴,美国政府大概希望能尽早“名誉地撤退”。
戦争は、始めるより終わらせるのが難しい。殺し合いが次の殺し合いに理由を与え、恨みの連鎖が交渉を遠ざける。中東から南西アジアへと、そんな泥沼の芽が連なる。
比起开战,要让战争结束更困难。每一场战斗都成为下一场战斗的理由,冤冤相报使谈判议和愈加困难。从中东到西南亚,这样的泥沼有连成一片的趋势。
シリアでは、政府軍と反体制派が交戦した街で、女性と子ども計47人の遺体が見つかった。双方が相手の仕業と非難している。パレスチナと反目するイスラエルは、核開発をやめないイランに「自衛の攻撃」を辞さぬ構えだ。
在叙利亚,在政府军和反政府军曾经交战的街区发现了47具妇女和儿童的遗体。双方都指责是对方的所为。而正与巴勒斯坦对峙的以色列,则表示不排除对坚持进行核开发的伊朗作“自卫性攻击”。
〈宇宙より眺めし地球青かりき死の色の濃きアフガンの土〉峯寿巳雄(すみお)。空しくも10年前の歌である。ひとたび口を開けた泥沼は、のむ者を選ばない。女性や老人、国の将来を担う子どもまで。泣き叫び、抱き合ったまま沼に沈む母子を思う時、あらゆる大義は色あせる。
“宇宙远眺望,地球蓝湛湛。唯有阿富汗,死亡色浓重。”(峰寿已雄)。让人慨叹的是这是写于十年前的诗作。沼泽一旦张开口,就会不分对象一律吞噬 。无论是妇女、老人还是担负国家未来的儿童。在哭叫着抱在一起沉下泥沼的母子的画面前,任何大道理都黯然失色。