100119缅怀投手小林繁
植木等さんは、映画で演じる無責任男と、きまじめな自分との落差に悩んだという。「僕の場合、何を演じているかというと、結局、植木等なんです」。そんな独白が残る。有名人であるほど、ひとたび固まったイメージは崩れにくい。
植木等在电影中扮演一个毫无责任感的男人,可他本身却是很严谨的,据说他常为这之间的巨大反差而苦恼。他留下了这样的独白:“我么,不管演什么样的角色,结果总还是那个植木等”。可见,越是名人,一旦形象确立后就越难改变了。
57歳で急死した野球人、小林繁さんは「悲運」の形容で語られることが多かった。江川卓投手を巡る「空白の一日」騒動の巻き添えで、巨人から阪神に出された。以後、江川さんには敵役、小林さんには悲運の影がついて回ることになる。
对于57岁时突然去世的棒球人小林繁,人们常常用“不幸”这个词来形容他。当年,因受累于江川卓投手的“空白的一天”事件的牵连,他从巨人队被踢到了阪神队。从那以后,江川就成了反角,小林就背上了不幸的阴影。
実力の世界で、妙な虚像は迷惑だったかもしれない。小林さんは移籍の年に22勝をあげ、中でも巨人戦は8勝負けなし。シーズン終了後、文芸春秋誌に語っている。「ぼくを支えたものは、巨人には絶対優勝させないぞという意地でした」。
在那个凭实力说话的世界里,莫名其妙的假象或许是一种麻烦。小林在转会那年就取得了22胜的成绩,其中与巨人队的比赛更是8胜无一负。赛季结束后,他曾对《文艺春秋》杂志说过:“支撑我的,就是决不能让巨人赢的那股子骨气”。
地力があっての話だが、逆境をバネにする生き方というものを教えてくれた。帽子を飛ばし、気迫、執念、反骨が現実の力に転じるさまは、それぞれに闘う多くの人を勇気づけたものだ。
这虽然是离不开实力的,但确实也显示了一种化逆境为动力的人生态度。他那种磕飞帽子、将气势、固执、反叛转化为实际力量的形象,也鼓舞了众多面对各种挑战的人们。
七つの球種を際どいコースに放り込んだ。ストライクゾーンを48のマス目に分け、外側のマスを狙って投げたという。ボール一個分は無理でも、ミット半分のコントロールを自らに課していた。
他投过七种贴边球。据说他将好球区分成了48个格子,投球时瞄准外侧的格子。他要求自己在控制偏差上,即便做不到一个球大小的距离也要在半个手套大小的范围内。
自身は「意地っ張りで見えっ張り」、阪神の先輩江本孟紀さんは「投手らしい最高のナルシスト」と評した。格好はどうでもいいから、球場でもっと見たかった。何も悲運のイメージを早世で完結させることはない。どのマスを狙ったのか知らないが、運命の神様のノーコンぶりに涙が出る。
他自称“感情用事,好讲面子”,可阪神的老队员江本孟纪对他的评论却是“具有投手风范的最棒的自我陶醉者”。形象如何且不去管它,我们只希望在球场上多多地看到他的身影。何必以英年早逝的方式来终结不幸的形象呢?命运之神到底瞄准了哪个格子我们不得而知,可这样的失控是令人潸然泪下的。
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