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夏目漱石《梦十夜 1》(中日重译版)
时间:2010-03-16 18:29:50  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

 

 自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。真珠貝は大きな滑かな縁の鋭どい貝であった。土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。湿った土の匂もした。穴はしばらくして掘れた。女をその中に入れた。そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。

之后,我就来到院子里用真珠贝挖坑。珍珠贝是一种又大又光滑,边缘锋利的贝壳。每舀一下土,月光就照射在贝壳的内壁上,闪闪发亮,同时也带出了潮湿泥土的气味儿。不一会儿,坑就挖好了。我将女子置于坑内,再轻轻覆上柔软的细土。每覆一次土,月光也都会照射到贝壳的内壁上。

 それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑かになったんだろうと思った。抱き上げて土の上へ置くうちに、自分の胸と手が少し暖くなった。

然后我去捡落在地上的星星碎片,将它轻轻搁在泥土上。星星的碎片是圆滑不带棱角的。我心想:应该是在从天空坠落的漫长过程中,逐渐地磨去了棱角才变得如此圆滑的吧。当我将星星碎片抱起来放在土堆上时,觉得自己胸口和双手都稍稍暖和起来了。

 自分は苔の上に坐った。これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。そのうちに、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。一つと自分は勘定した。

我坐在青苔上,两手抱胸望着圆形墓石,心想:从现在开始我就得这样等上一百年了。不一会儿,正如那女子所说的那样,太阳从东方升起了。那是个又大又红的太阳。然后,又如那女子所说的那样,太阳在西方落下去了。红红的,忽地一下就落下去了。一个,我在心里数着。

 しばらくするとまた唐紅の天道がのそりと上って来た。そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。

过了一会儿,鲜红的太阳又悠然升起。然后,再次默默西沉。两个,我又在心里数着。

 自分はこう云う風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。それでも百年がまだ来ない。しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分は女に欺されたのではなかろうかと思い出した。

如此这般一个、二个地默数着,终于记不得到底见过了多少太阳了。无论我怎么数,总有鲜红的太阳从我的头顶越过,数不胜数。然而,一百年依然未满。最后,眼望着长了青苔的圆石,我转念想到:我不会是上了那女人的当了吧?

 すると石の下から斜に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。と思うと、すらりと揺ぐ茎の頂に、心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと弁を開いた。真白な百合が鼻の先で骨に徹えるほど匂った。そこへ遥の上から、ぽたりと露が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。自分は首を前へ出して冷たい露の滴る、白い花弁に接吻した。自分が百合から顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。

这时,从墓石下面竟然斜斜地冲着我伸出一根青茎。眼瞅着它不断地伸长,正够上我的胸前时,停住了。诧异间,颤巍巍的茎端上,一枚含首微微的细长蓓蕾盈盈绽放。一朵雪白的百合在我的鼻端散发出彻骨的清香。空中落下一滴露水正中花朵,使其不堪自身之重,轻轻地摇摆起来。我伸长脖子,吻了一下滴有冰凉露珠的洁白的花瓣。我从百合上抬起头来时,不经意地看了一眼高远的天空,只见仅有一颗晨星在眨着眼睛。

「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。

这时,我才惊觉:“原来一百年已经满了”。

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