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夏目漱石《梦十夜 5》(中日重译版)
时间:2010-03-18 14:12:42  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

こんな夢を見た。

我做了这样一个梦。

 何でもよほど古い事で、神代(かみよ)に近い昔と思われるが、自分が軍をして運悪く敗北たために、生擒になって、敵の大将の前に引き据えられた。

似乎是年代相当久远,接近于神话时代的事情了。那时我领兵打仗,然而时运不济,吃了败仗,连自己也被生擒活捉,推到了敌方将军的面前。

 その頃の人はみんな背が高かった。そうして、みんな長い髯を生やしていた。革の帯を締めて、それへ棒のような剣を釣るしていた。弓は藤蔓の太いのをそのまま用いたように見えた。漆も塗ってなければ磨きもかけてない。極めて素樸なものであった。

那时的人们个个身材魁梧,还蓄着长胡子。腰系皮带,挂着棍子般的长剑。用的弓也好像就是一根粗藤条,既不上漆,也不打磨。十分的质朴。

 敵の大将は、弓の真中を右の手で握って、その弓を草の上へ突いて、酒甕(さけがめ)を伏せたようなものの上に腰をかけていた。その顔を見ると、鼻の上で、左右の眉が太く接続っている。その頃髪剃(かみそり)と云うものは無論なかった。

敌方的将军右手握住一张弓的中央,将弓拄在草地上,身子坐在一个像是倒扣着的酒瓮似的东西上。往他脸上一看,只见他鼻子上方,左右两条眉毛又浓又粗,连成了一线。剃须刀之类的东西,在当时自然是没有的。

 自分は虜だから、腰をかける訳に行かない。草の上に胡坐をかいていた。足には大きな藁沓(わらぐつ)を穿いていた。この時代の藁沓は深いものであった。立つと膝頭(ひざがしら)まで来た。その端の所は藁を少し編残して、房(ふさ)のように下げて、歩くとばらばら動くようにして、飾りとしていた。

我是个阶下之囚,当然不会有我的座位,于是就盘腿坐在草地上。我脚上穿著一双大草鞋。那时的草鞋鞋筒很深,站起来可达膝盖处。草鞋的上沿口还留着一圈毛边,稻草像穗子一样耷拉着,走起路“刷,刷”地摆动,是一种装饰。

 大将は篝火(かがりび)で自分の顔を見て、死ぬか生きるかと聞いた。これはその頃の習慣で、捕虜にはだれでも一応はこう聞いたものである。生きると答えると降参した意味で、死ぬと云うと屈服しないと云う事になる。自分は一言死ぬと答えた。大将は草の上に突いていた弓を向うへ抛げて、腰に釣るした棒のような剣をするりと抜きかけた。それへ風に靡(なび)いた篝火が横から吹きつけた。自分は右の手を楓(かえで)のように開いて、掌を大将の方へ向けて、眼の上へ差し上げた。待てと云う相図である。大将は太い剣をかちゃりと鞘に収めた。

那将军借着篝火的火光看着我的脸,问道,你是要死还是要活。这可是当时的习惯,对俘虏都是这么问的。若回答说要活,即表是愿意投降;回答说要死,则代表宁死不屈。我说了一声:要死。那将军便把拄在草地上的弓往前一拋,“铮”地一声就将挂在腰上的那口棍子似的长剑拔出了大半。这时,篝火的火焰也正随风转向长剑。我忙将右手张开呈枫叶状,掌心对着那将军,举在眼睛上方。这是个表示请稍等一下的手势。于是,那将军又“锵”地一声收剑入鞘。

 その頃でも恋はあった。自分は死ぬ前に一目思う女に逢いたいと云った。大将は夜が開けて鶏が鳴くまでなら待つと云った。鶏が鳴くまでに女をここへ呼ばなければならない。鶏が鳴いても女が来なければ、自分は逢わずに殺されてしまう。

即便在那个的年代,也是有爱情的。我说,希望在临死之前能和我朝思暮想的女子见上一面。那将军说,可以等到次日破晓,鸡鸣之前。必须在鸡鸣之前把那女子传来。倘若到了鸡鸣之时那女子仍不来,我就只得以抱憾之身引颈受戮了。

 大将は腰をかけたまま、篝火を眺めている。自分は大きな藁沓を組み合わしたまま、草の上で女を待っている。夜はだんだん更ける。

那将军依然坐着,两眼望着篝火。我也依然盘着大草鞋坐在草地上,等着我的心上人。夜色,越发地深了。

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