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『翻译习作』日本語小説「怪人二十面相」第一章
时间:2009-06-24 15:35:41  来源:咖啡日语  作者:uin61

壮二君が思いついたわなというのは、去年でしたか、お父様のお友達で、山林を経営している人が、鉄のわなを作らせたいと言って、アメリカ製の見本を持ってきた事があって、それがそのまま土蔵にしまってあるのをよく覚えていたからです。
壮二君は、その思い付きに夢中になってしまいました。広い庭の中に、一つぐらいわなを仕掛けておいたところで、果たして賊がそれにかかるかどうか、疑わしい話ですが、そんな事を考える余裕はありません。ただもう、無性にわなを仕掛けてみたくなったのです。そこで、いつにない早起きをして、そっと土蔵に忍び込んで、大きな鉄の道具を、エッチラオッチラ持ち出したというわけなのです。
壮二君は、いつか一度経験した、ネズミ捕りをかけた時の、なんだかわくわくするような、愉快な気持ちを思い出しました。しかし、今度は、相手がねずみではなくて人間なのです。しかも「二十面相」という希代の怪賊なのです。わくわくする気持ちは、ねずみの場合の、十倍二十倍も大きいものでした。
鉄わなを花壇の真ん中まで運ぶと、大きなのこぎり目のつい二つのわくを、力いっぱいぐっと開いて、うまく据付けた上、わなと見えないように、その辺の枯れ草を集めて、覆い隠しました。

壮二所想到的圈套,大概是去年的时候,父亲的朋友,一个经营山林的人说想让人制作铁圈套,那个人有带来一个美国生产的样品.壮二牢牢记得那个铁圈套一直被存放在仓库里.
壮二已经沉浸在自己的想法中.在庞大的院子里,就设置这么一个圈套,也不知道结果能不能套到贼,一点把握也没有.但壮二根本就没有时间去考虑那些事情,只是特别想设置一个圈套.因此,壮二特意起了个大早,然后悄悄地潜入仓库,吃力的拖着庞大的铁圈套.
壮二回想起以前自己曾经体验过一次抓老鼠时,那种心嘣嘣直跳的那种愉快心情.但这次的对手不是老鼠,而是人,而且还是[二十面相]这个当今独一无二的怪贼.这种兴奋的心情是抓到老鼠时的十倍二十倍.
将铁圈套拖到花坛中央后,用力撑开了那带有2个大的齿锯的边框.安装好圈套后,收集了周围的枯草用来掩盖住圈套,使人看不到圈套.

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