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『翻译习作』日本語小説「怪人二十面相」第二章
时间:2009-07-01 15:17:28  来源:咖啡日语  作者:uin61

「すると、お前は、箱だけがあって、中身のダイヤモンドがどうかしたとでも言うのか。」
「たしかめてみたいのです。確かめるまでは安心できません。」
壮太郎氏は思わず立ち上がって、赤銅の小箱を、両手で押さえつけました。壮一君も立ち上がりました。二人の目が、ほとんど一分の間、何かいように睨みあったまま動きませんでした。
「じゃ、あけてみよう。そん馬鹿な事があるはずはない。」
パチンと小箱のふたが開かれたのです。
と、同時に壮太郎氏の口から、
「アッ。」という叫び声が、迸りました。
ないのです。黒ビロードの台座の上は、まったく空っぽなのです。由緒深い二百万円のダイヤモンドは、まるで蒸発デモしたように消えうせていたのでした。

  魔法使い

しばらくの間、二人とも黙りこくって、青ざめた顔を、見合わせるばかりでしたが、やっと壮太郎氏は、さも忌々しそうに、
「不思議だ。」と、呟きました。
「不思議ですね。」
壮一君も、おうむ返しに同じ事を呟きました。しかし、妙な事に、壮一君は、一向驚いたり、心配したりしている様子がありません。唇の隅になんだか薄笑いの影さえ見えます。
「戸締りに異状はないし、それに、誰かが入ってくれば、このわしの目に映らぬはずはない。まさか、賊は幽霊のように、ドアの鍵穴から出入りしたわけではなかろうからね。」
「そうですとも、いくら二十面相でも、幽霊に化ける事はできますまい。」
「すると、この部屋にいて、ダイヤモンドに手を触れる事ができたものは、わしとお前のほかにはないのだ。」
壮太郎氏は、何か疑わしげな表情で、じっとわが子の顔を見つめました。
「そうです。貴方か僕のほかにはありません。」

[那么,你的意思是说只剩下箱子,里面的钻石已经被偷了.]
[我想确认一下,在确认之前我还是不放心.]
壮太郎先生不由自主地站起来,用双手按住紫铜箱子.壮一也站起来了.两人眼睛奇怪的对瞪着,1分钟之内几乎没有动过.
[那就打开吧.这种荒谬的事情绝不可能发生的.]
啪地一声,小箱子的盖子被打开了.
同时,壮太郎先生嘴里发出了[啊]的一声喊叫声.
没有.黑色天鹅绒的座上完全是空的.历史悠久且价值二百万日元的钻石,就像是蒸发了一样,消失的无影无踪.

    使用魔法

许久,两人沉默不语,只是相互看着对方那苍白的脸.终于,壮太郎先生很气愤地叽里咕噜的说到[太不可思议了.]
[太不可思议了.]
壮一也鹦鹉学舌般的叽里咕噜地说着同样的话.但是很奇怪的是,壮一完全没有表现出很吃惊,或很担心的样子.可看到他的嘴角边甚至有一丝冷笑的影子.
[门锁没有异常,而且要是有谁进来的话,我这双眼睛不可能看不到.难不成,贼就跟幽灵一样,从门的锁孔进出的.]
[确实是那样的.但就算是他二十面相,也是不可能化身成幽灵的.]
[这么说,在这个房间里可以接触到钻石的人,除了你和我之外根本没有其他人.]
壮太郎先生满脸疑惑的表情,一直盯着自己儿子的脸.
[是的,除了你或我以外没有其他人.]

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